亀山早苗の恋愛コラム

及川光博、草なぎ剛も父親に。“50代新米パパ”たちのリアルと「年の差婚」の苦悩

及川光博さん(56歳)、小澤征悦さん(52歳)、草なぎ剛さん(52歳)ら、50代で父親になる芸能人が話題だ。晩婚化が進むなか、50代から子育てを始めた男性たちは、どんな現実や不安を抱えているのだろうか。※画像:PIXTA

亀山 早苗

亀山 早苗

人間関係 ガイド

どうして男女は愛し合い、憎み合うのか。日々、取材を重ねつつ男女関係について記事や本に書きつづっている。近年は家族・友人・職場などの人間関係全般や、お金が絡む人間関係のトラブルについても執筆。『くまモン力-人を惹きつける愛と魅力の秘密』など著書多数。

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50代パパの苦悩とは(画像:PIXTA)
50代パパの苦悩とは(画像:PIXTA)

50代にして父親になる芸能人たちのニュースが話題になっている。

俳優の及川光博さん(56歳)が結婚と相手の妊娠を発表、まもなく父親になる。俳優の小澤征悦さん(52歳)は6月に妻の妊娠を、草なぎ剛さん(52歳)も5月に所属事務所を通じて第1子の誕生を発表し、父親となった。(※「なぎ」は、弓へんに前の旧字体、その下に刀)

その他にも50代で父親になるケースは多々報告されている。

晩婚化の現在、もちろん、男性は50代でも父親になれるが、母親はめったにそうはなれない。当然、そこには年の差婚という現状もある。

15歳の年の差婚

「50歳のとき35歳の女性と結婚しました。そもそも僕はあまり結婚願望がなく、子どももいらないと思っていたんですが、当時付き合っていた彼女は15歳年下。結婚したい、子どももほしい。その方がにぎやかで楽しい人生になると迫られまして」

46歳で付き合い始めて50歳で結婚、53歳で父親になったリョウジさん(55歳)はそう語る。まさか後半生になってから子育てをするとは思っていなかったと苦笑した。

「娘が20歳になったころ僕は73歳。おそらく周りからは『おじいちゃん』と言われるでしょうね。学校の参観日もどうしたらいいのかと今から考えてしまいます」

結婚してから彼はダイエットに取り組み、娘が生まれてからはさらに健康管理に気を配るようになった。病気になったら妻子に迷惑をかけるからだ。5年間で20キロの減量に成功、糖尿病予備軍から抜け出すことができた。

役職定年を言い渡されて

「深酒もしなくなった。家庭をもって責任感が出てきました。でも実はつい最近、役職定年を言い渡されたんです。まだ妻には話していないんですが、給料は相当減るはず。これならいっそ子会社への出向もありかもしれないと悩んでいるところです」

妻は他社の社員だが、仕事で知り合ったのがきっかけで付き合い始めた。結婚するとき、妻の友人から「彼女はあなたがバリバリ働く姿と、役職にも魅力を感じていたみたい」と言われたのが気にかかっている。

「結婚して子どもまでいるのだから、今さら、妻が僕の役職に魅力を感じているわけではないと思うんですが、それが年上夫の情けなさというか。本当はもっと若い男性の方がよかったと思われたら寂しいなどと考えてしまうんですよね」

15歳という年の差は、彼にとってかえって「負い目」になっているのだという。妻も立派な社会人、「年寄りじみた言動をとると、いつ捨てられるか分からない」と危機感もあるのだという。

夫が頼りにならず、イライラすることも……

「私は初婚、夫は再婚で7年前に結婚しました。当時、私は36歳、夫は52歳でした。その3年後、双子が生まれて、子育ては本当に大変でしたよ」

そう語るユミさん(43歳)。夫は現在、59歳だ。もうじき定年を迎える。夫は最初の結婚では子どもがいなかったから、双子が生まれたときは泣いて喜んだという。

「でも結婚してから、夫にほとんど貯金がなかったこととか、実は1時間ほど離れたところで一人暮らしをしている80代のお母さんに送金しているとか、いろいろなことが分かったんです。彼は外国暮らしが長かったこともあって、すごくスマートで女心をくすぐるのは上手なんですが、実生活ではあまり役に立たないタイプで(笑)」

ユミさんも資格をもつ専門職についているので、いっそ離婚した方がいいのかもしれないと思っていたころ妊娠に気付いた。

「夫は最初は双子の育児に積極的に関わろうとしたんですが、とても自分の手には負えないと思うと簡単にギブアップ。地域ママ制度とか格安ベビーシッターとかを駆使した方がいいんじゃないのと他人事みたいに言い始めた。それでかなりケンカもしましたが、言い争いになると実家に逃げ帰ってしまうんです。義母は84歳ですがかくしゃくとしていて元気そのもの。結局、双子の育児もかなり義母が手伝ってくれました」

やっぱり離婚した方がいいのでは

とはいえ80代の義母に頻繁に来てもらうわけにはいかない。なんとか夫を「父親」として育てるしかないと覚悟を決めたが、本人にその意欲が欠如しているのだからどうしようもないとユミさんは顔をしかめる。

「まだ4歳ですからね。衣食全て、きちんと親が面倒みなければいけないし、人に迷惑をかけないようしつけも必要。でも夫は猫かわいがりするだけで。今後の学費のことなども考えると頭が痛いです」

定年後も一応、嘱託として会社に残る予定でいるようだが、いくらくらいもらえるのかと尋ねると今の半分近くだという。

「あげく、きみはオレの収入ばかり気にしている。収入が減る男は価値がないと思っているのかと拗ねるんですよ。年の差があるから頼れるとは思っていなかったけど、同じ目線で協力しあうのも難しい」

やっぱり離婚した方が将来に希望がもてそうな気がするんですよ、でも私が冷たい女だと言われるんでしょうねと、ユミさんは小声でつぶやいた。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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