電卓よりも、TRUNC関数を使ってパソコンで計算が楽! |
数回に渡りExcel関数の説明をしていきます。
今回はTRUNC関数です。このTRUNC関数は、指定した数値や、計算結果を指定した桁数に切り捨てます。桁数の指定をしないと小数部分を切り捨てて整数にします。正の数値だけでなく、負の数値に対しても同じように指定した桁数未満を切り捨てます。似ている関数にはROUNDDOWN関数・INT関数がありますが、違いは下記で。
◆TRUNC関数の考え方 =TRUNC(数値または計算式,桁数) ( )の中の項目を引数(ひきすう)と言います TRUNC関数は引数に指定した数値と、桁数を引数とします。 桁数を指定しないと小数部分を切り捨てて整数を返します。 (EX.)桁数を指定しない場合 =TRUNC(35.89)→35 =TRUNC(-35.89)→-35 |
桁数を指定した場合
ROUNDDOWN関数などと同じ桁数指定です。=TRUNC(35.895,2)→35.89・・・小数点2桁未満を切り捨て
=TRUNC(35.895,1)→35.8・・・小数点1桁未満を切り捨て
=TRUNC(35.895)→35・・・小数点未満を切り捨て
=TRUNC(35.895,-1)→30・・・十の位未満を切り捨て(つまり一の位を切り捨て)
ROUNDDOWN関数・INT関数との違い
ROUNDDOWN関数・・・桁数の指定をして切り捨てる(必ず桁数の指定をしなければならない)
TRUNC関数・・・桁数の指定をして切り捨てる(桁数の指定をしない場合は小数部分を切り捨てる)
INT関数・・・一番小さい整数となるように小数部分を切り捨てる(桁数の指定はしない・-の場合は、大小が異なってくる)
★前回のINT関数が整数部分を出す時に簡単だとご紹介しましたが、-(マイナス)となると大小の違いが出てしまうので、小数部分を-の時でも切り捨てる場合は、このTRUNC関数が最も簡単な関数だと言えます。
次回はVLOOKUP関数です。お楽しみに~
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