睡眠

Q. 休日になると一日中だらだらと眠ってしまいます。やめた方がいいですか?

【睡眠学会所属医師が解説】休日の朝は二度寝、三度寝を繰り返し、一日中だらだらと眠ってしまうという人はいませんか?「休日はとにかく休みたい」「平日の睡眠不足を、週末の寝だめで取り戻したい」といった理由で、眠って過ごしている人もいるかもしれません。休日に眠って過ごしても問題はないのか、上手な睡眠不足の解消法とあわせてご紹介します。

坪田 聡

執筆者:坪田 聡

医師 / 睡眠ガイド

Q. 休日は一日中だらだらと眠ってしまいます。やめるべきでしょうか?

休日の昼寝

休日はずっとだらだら眠ってしまう…この生活はやめるべき?


休日はずっと寝だめをしている人はいませんか? 休日、ずっと寝て過ごすのは健康的に問題ないのか、わかりやすく解説します。

Q. 「休日になるとだらだらとずっと寝て過ごしてしまいます。やめた方がよいでしょうか?」
 

A. 価値観は人それぞれです。健康的な生活を目指すなら、改善しましょう

人生や生活で何に重きを置くかは人それぞれです。眠るのが何よりの楽しみという人や、ちょっとだらしなく思われようと「ぐーたら」が理想だという人は、休日にずっとだらだらと寝て過ごすのもよいでしょう。

一方で、長期的に健康を大切にしたい人や、何かしたいことがある人は、休日も一日中だらだらと眠るのはやめ、朝になったらきちんと起きることをおすすめします。睡眠と覚醒は、時計の振り子のようなものです。明るくなってからも眠っていると、夜の睡眠の質に影響してしまい、結果的に翌日以降の心身のパフォーマンスを落としてしまいます。日中にしっかり起きて活動的に過ごせば、夜に質のよい睡眠をとることができます。
 
もし、平日と休日の睡眠時間の差が2時間以上ある人は、平日が睡眠不足の状態です。そんなときは休日の寝だめで取り返そうとするのではなく、まずは平日の睡眠時間を15~30分でいいので増やしてみましょう。平日の昼食後に、20分の仮眠(パワーナップ)を取り入れるのも、おすすめの方法です。
 
休日前の夜は夜更かししたくなるところだと思いますが、平日が睡眠不足なら、平日よりも1~2時間早く眠ってほしいところです。ただ、2時間以上早く寝ようとしても寝付くのが難しいと思いますので、何時間も早ければよいというものでもありません。そして休日の朝は、遅くとも平日の起床時刻の1~2時間後にはベッドから出ましょう。こうすると睡眠のリズムを崩さずに、休日2日で睡眠不足をしっかり解消することができます。
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