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『おまえの罪を自白しろ』池田エライザ、「中島健人さんたちと過ごす家族団らんの時間が好きでした」(3ページ目)

映画『おまえの罪を自白しろ』に出演している池田エライザさんにインタビュー! 女優だけでなく、歌手、モデル、映画監督としても活躍する池田さんに映画の裏側からキャリア、プライベートなどさまざまなお話を伺いました。

斎藤 香

執筆者:斎藤 香

映画ガイド

お芝居はまだ苦手です

――『おまえの罪を自白しろ』はある政治家の行いによって、人生が激変した人物のエピソードが重要なポイントです。この映画の人物は劇中で悪い方に転がってしまいますが、池田さんにとって、人生を変えた本や映画など影響を受けたものはありますか?
 
池田
:私は本が好きで、中学生のとき「とりあえず岩波文庫を選べばきっといい小説に出会えるはず」といろいろ読んでいたのですが、ジョルジュ・サンドの小説『愛の妖精』は今でもときどき読み返している小説です。
 
野生的な少女が登場するのですが、彼女は見た目で差別されているんです。でも実は心が清らかでとても信心深い女の子。見た目でその人の人間性を判断してはいけないと教えてくれた本であり、読むたびに考えさせられる、影響を受けた物語です。

池田エライザ「おまえの罪を自白しろ」

撮影:髙橋明宏 

――コロナ禍で映画の制作がストップしたという時期を乗り越えて、現在はいろいろな作品が制作され、公開されていますが、池田さんはコロナ禍の前と後とでは、俳優として心境の変化はありましたか?
 
池田
:自分の中の気持ちは1つではなく、いくつもあると思っています。我慢して耐えた時期が終わりを迎えた喜びがあったり、でもまだ終わっていないと思ったり、結局「何だったんだろう、何が正解だったんだろう」と思ったり……。
 
体調管理はちゃんとしなくちゃと自分を律する気持ちもあります。でも、今はいろんな気持ちを抱きながらもいいところに着地していると感じています。
 
人前に出る仕事ですし、コロナが消えたわけではないので、はしゃいじゃいけないのかなと思ったりもしますが、“こうしなくてはいけない”と、答えを1つに定めなくてもいいんじゃない?と思います。
 
――その気持ちは池田さんのお芝居に変化を与えていますか?
 
池田
:芝居に関してはまだ勉強中なので、そこには至っていません。いろいろな活動をさせていただいていますが、お芝居は一番苦手かも。音楽は昔から触れていたけれど、お芝居に関しては完全にゼロからのスタートだったので。
 
「分からない」から始まり、「なんでこんなに簡単なことも私はできないのか」という気持ちになったり……。練習をするたびに「少しは良くなったかな」「まだダメだな」とか。毎回、共演する皆さんの弟子になった気持ちで臨んでいます。 
池田エライザ「おまえの罪を自白しろ」

撮影:髙橋明宏

――『おまえの罪を自白しろ』は国会議員の宇田が、「国民に隠している罪を自白しろ」と誘拐犯から言われますが、その「自白」に引っ掛けて、池田さん、この機会に「自白します!」ということはありますか?
 
池田
:私、少し前に風邪を引いたのですが、私の場合、風邪を引くとめちゃくちゃお腹が空くんです。なので、朝昼晩にステーキを食べました(笑)。野菜は食べず、とにかく「肉」。翌日は吉野家の牛丼を食べました。少し罪悪感がありましたが、「いいよね、だって私、風邪引いているんだから、栄養をつけなくちゃ」と自分に言い訳をしていました。これが私の“自白”です(笑)。

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