畳の上で共演者と親交を深める
――中島健人さん、堤真一さんなど共演者が豪華ですが、撮影をしているときのエピソードがあれば教えてください。池田:撮影の合間は、宇田ファミリーで、畳の上で気楽な格好でお話ししていたんですが、こういうスタイルだと仲良くなりやすいなと思いました(笑)。
今回の撮影は地方ロケだったので、自然が多く、セミの鳴き声が聞こえたりする環境だったんです。そんな中、待機時間に中島健人さん、堤さん、中島歩さん、恋和ちゃんと一緒におしゃべりをしながら過ごす時間は心地良かったです。本読みや衣装合わせでも会うのですが、それとは違って、こういう何でもない時間は大事だと思いましたね。 ――ちなみにどんな話題で盛り上がりましたか?
池田:お父さん(堤さん)が道の駅でご家族のためにお野菜を買ってきたので「何を買ったんですか?」「とうもろこしだよ」なんて会話したり、お兄ちゃんたちとは音楽の話をしたり。本当に家族みたいな時間を過ごしました。
完成した映画はジェットコースタームービーでした
――ほのぼのとした時間を過ごしていたんですね。俳優として共演した感想はいかがですか?池田:堤さんは普段、関西弁なんですよ。でも役柄同様にずっとお父さんって感じで。もちろん芝居に入ると威厳があってすごい俳優さんだと思いました。中島健人さんは年齢が近いので、すごくいい距離感で接してくれて頼もしかったです。
共演者のみなさんといい関係性を築けていたので、撮影の合間に区切りがなく、つながっているように感じました。だから私もずっと麻由美としていられました。
あと宇田ファミリーは父、兄、私、みんな背が高い! スタッフの方が見た目の違和感がないように背丈を近づけてキャスティングしてくれたのかと思いました(笑)。 ――完成した作品を見た感想は?
池田:撮影の間は、麻由美の置かれている状況がつらくて、娘が誘拐されたことに対して「不甲斐ない!」とずっと思っていたんです。でも試写を見せていただいたら「なんだこのワクワクする映画は! 私はテーマパークに来たのか!」というくらいおもしろかったです。
もちろん柚葉が誘拐されるなど悲しいシーンもあり、自分が出ている映画で私は初めて泣きました。でも出演する場面しか脚本を読んでいなかったので、前後のことは分からないまま映画を見たら面白くて。ジェットコースターに乗っているような気持ちでした。
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