人間関係

愛する家族を「守りたい夫」の迷惑行為エピソード…新幹線の乗務員を責めた理由に妻「はあ?」

妻や家族を「守る」のは男の役割なのだろうか。夫たちのその姿勢がどうもズレていて、周囲を困惑させるケースもある。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

恋愛ガイド

男性というのは、なぜかすぐに「愛する人を守り」たがるもの。それが世間的にも受け入れられやすいので、「別に守ってもらわなくてもいいけど」と感じている女性は「かわいげがない」と思われる。

もちろん夫婦や恋人同士で互いを「守りたい」と思うのは個人の自由。だが、それによって他者に不快感を与えるとしたら、それは正しいといえるのだろうか。
新幹線の車内で夫が車掌に突然キレた

新幹線の車内で夫が乗務員に突然キレた
 

夫が乗務員に文句を言い出した!

ときどき起こる新幹線等の座席間違い。この夏、家族で旅行したとき、この類いのことが起こったというサチコさん(42歳)。夫と10歳の息子と3人で指定席へ行くと、すでに初老の男性が座っていた。

「ここ、私たちの席なんですがというと、『いや、オレの席だ』って。私たちの指定席券を見せて、そちらも見せてくださいと言ったら、『オレの席だと言ってるだろ』と。乱暴なのか酔っているのかわからなかったけど、とにかく怖かったので、乗務員を待ったほうがいいと思ったんです。たまたまそこに運良く乗務員さんが通りかかったので、状況を説明しました。

結局どうなったかわからないのですが、初老の男性は連れて行かれ、私たちは座ることができました。まあ、よくあることだしと思っていたら、いきなり夫が乗務員さんに詰め寄ったんです。『いったい、どうなってるんだ』って」
 

はあ? 一件落着した途端にキレはじめた夫

それまで夫は一言も発しなかった。初老の男性と乗務員に対応したのはサチコさんだ。それなのに一件落着したら、突然、夫が乗務員を責めたのだ。

「だいたいあんたがしっかりしないからいけないんだ、みたいなことを言ったんです。オレの家族が傷ついたって。はあ?と思いました。乗務員さんが謝るので、もういいからと割って入りました。夫は『オレが謝らせたから、もういいよね』って。いや、そもそもあんたは何もしてない、しかも乗務員さんに文句を言うのは筋が違うと言ったら、『オレがおまえたちを守ろうとしているのに、どうして感謝しないんだ』と今度は私たちに逆ギレ」

以前から似たようなことはあった。そのたびに「私に起こったことは自分で解決できるから」とサチコさんは言ってきた。かつて、近所の噂好きの奥さんのことや、根も葉もないところからのママ友のマウンティングなどで悩んだとき、夫に相談したことがある。

夫は「逆に噂を流してやれ」だの「こっちからマウントとってやればいい」だのおよそ現実的ではない方法を思いつくままに言っただけ。結局、サチコさんが自力で解決すると、「やっぱりオレの言った方法が正しかっただろ」と威張る。そうではなく、こういう方法で解決したと話してもそれは聞く耳を持たず流すだけ。

「それ以来、夫には何も相談しなくなりました。今回の新幹線の件で、ますます夫を信頼できなくなった」

夫は、困って頼ってくるサチコさんを期待していたのかもしれない。あるいは“やってる感”を出したかった可能性もある。いずれにしてもサチコさんは頼んでいない。

>夫が妻を「守る」目的は何だ? 
 
  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます