これからの長い老後を生きる方向性を決めていくプロセスととらえることができるのではないでしょうか。今回は、独身の方が50代から終活を始めるメリットをまとめます。
終活を50代から始めるメリットって?
終活で行うことはどんなこと?
一口に終活といっても、幅広いですが、具体的には以下のことを行います。【1】財産整理
(忘れていた資産を現金に変える・使わない口座やカード類を解約する)
【2】荷物整理
【3】エンディングノートを作る
(自分年表作成・葬儀、介護の希望をまとめる)
終活を50歳代から始めるメリット3選
会社の定年が見えてくる50歳代は、終活を始めるのにちょうど良い時期です。まずは、50歳代が終活を始めるメリットにはどのようなものがあるのか以下に3つ紹介します。終活を50歳代から始めるメリット1:セカンドライフの過ごし方の計画を立てる
人生70~80年という時代であれば、定年退職後は余生を静かに生きるのでよかったのかもしれません。しかし、今は人生100年時代です。定年後の後半人生は、約40年もあります。これから先の人生を充実したものにするために、まずは、50代のうちに前半の人生を振り返っておきましょう。今までの人生で、楽しかったこと、印象に残ったこと。行きたい場所、会いたい人、やってみたいことなどを現役時代の棚卸しを兼ねてノートにまとめてみるとよいでしょう。
人生を振り返っておくと、それをベースに自分独自のセカンドライフの過ごし方の計画を立てることができます。
終活を50歳代から始めるメリット2:お金の使い方の優先順位が決まる
50代になると、なにかと定年を意識ようになるものです。その際、定年後の生活を考え、不要な経費を洗い出し、整理をしておくことも大事です。また、家の中の要らないものを廃棄したり、中古サイトで販売したりで、モノを減らすことにもトライしましょう。いろんなものを集中的に整理することで、今までのお金の使い方のムダに気が付くはずです。それにより、老後、優先的に使いたいものは何か、徹底的に省きたいものは何かなどが整理できます。これらのことを定年退職後の収入が減ってから行うと「お金がないから、無理に節約しなくてはならない……」と後ろ向きになりますが、50代の収入が多い時期に取り組むと「ムダに気が付けて良かった。老後資金を増やそう!」と前向きな気分になれます。
終活を50歳代から始めるメリット3:体力と判断力が優れている
50代は、身体のあちらこちらに痛みが出たり、細かい文字がみにくくなったり。自分の体の異変に気が付く時期です。しかし、まだまだ体力と判断力は優れています。家の中の整理や、定年後の生活設計など、自分の老後を有意義なものにするためであれば、計画的に取り組むことができるでしょう。もし、50代で終活を行わず、60代70代になると、体力や判断力が落ちている可能性が高いかもしれません。家の中の整理や財産整理など、体力を使うことや、細々したことをするのがおっくうに感じる場合があるのではないでしょうか。
しかし、そのまま何もしないでいると「今、自分に何かあったらどうしよう」という不安が湧き上がるはずです。漠然とした不安を抱えていれば、今後の人生を思い切り楽しむことができません。そうならないためにも、余裕がある50歳代に終活を始めましょう。