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高校留学生の大学進学先は海外?日本?(2ページ目)

中学や高校から留学する方にとって、帰国子女として日本の大学に進学するのか、それとも、そのまま海外の大学に進学するのかは重要な人生の岐路になります。今回は高校卒業後の進路について考えてみたいと思います。

豊田 圭一

執筆者:豊田 圭一

留学ガイド

高校交換留学/1年間留学をする方の進路

高校留学
高校留学で得た経験は入試の際のアピールポイント!
海外の高校に1年間だけ留学する方が日本の大学に進学する場合、多くの大学で帰国子女として認められません。しかし、高校留学をしたことで英語力が上がり、また、日本にいる生徒とは違った経験を積んでいることから、AO入試などでアピールすることができるように思います。

また、もちろん、一般入試や推薦入試を受けることも可能です。ただし、その場合は留学をする時期によって、大学入試の準備をする期間が短くなってしまいます。例えば、高校1年生で留学をして2年生で戻ってくれば、大学入試まで時間があり、しっかり準備ができますが、2年生から留学をして3年生の途中で戻ってくる場合などは、入試の準備をする時間がありませんので、生徒によっては休学扱いにして学年を1つ落とすこともあります。

日本の大学ではなく、海外の大学を目指す場合、立場は留学をしていない他の日本の高校生と変わりませんが、海外の高校に行ったことで得られる語学力や経験がアピールするポイントになります。しかし、高校留学の1年間で得られる英語力には限界がありますし、また、大学が合否判定する際に重視されるのは、語学力以上に成績の部分ですから、高校留学から戻ってきてからも語学力を維持すると同時に、良い成績を取ることが求められます。

海外の高校を卒業する方の進路

海外の高校を卒業する場合、教育制度や入学時期を考えますと、その国の大学を目指すことが一番スムーズではあります。しかし、国によってはその国の統一試験を受けなければならず、そのテストが難しいため、最後の1~2年間は必死に勉強をしなければならない可能性もあります。

日本の大学に進学する場合は、最も一般的な入試は帰国子女枠を利用することだと思います。その場合、審査は書類や面接で行われるケースが多く、英語力や海外の高校で取った成績、パーソナリティが重視されます。

それ以外にはAO入試でしょうか。もともとアメリカで生まれた入試制度ですが、学力で測れない能力や個性で審査されます。留学経験者の場合、語学力はもちろんのこと、海外で日本とは異なる経験や留学で得たことなどをアピールできるチャンスが高いと言えます。

このように留学経験者にとって、日本の大学に進学する方法の選択肢は広がりました。しかし、留学してきたということだけで入学できるほど甘いものでもありません。特に海外の高校在籍中に日本の大学進学の準備をするのは大変ですので、帰国子女のためのコースを提供している予備校などに申し込んでいる方も多くいるようです。

どこの国の大学に進学するにしても、早めに進路を決め、準備をスタートさせて損はありません。しっかり準備をして、自分の将来につながる大学進学をしてください!

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