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米国名門大学の元スタッフに聞く合格の秘訣

ボストン大学の職員(管理ディレクター)として、入学審査などにも関わってきた倉岡正高さんからお話を伺いました。

豊田 圭一

執筆者:豊田 圭一

留学ガイド

倉岡正高さん
ボストン大学で働いていたときの経験をお話しします。
先日のガイド記事『アカデミックな雰囲気溢れる学園都市』では、アメリカ東海岸の都市ボストンを紹介しました。その中で名門大学の一つとして紹介しましたのがボストン大学です。

今回はそのボストン大学(大学院)のバイオインフォマティックスプログラムで管理ディレクターとして勤務していた倉岡正高さんからお話を伺いました。

私(ガイド)が彼と出会ったのは今から14年前。以前勤務していた会社が一緒だったからです。そして、その後、彼も仲間の一人として海外留学コンサルティング会社を設立しましたので、かなり長い付き合いになります。

それでは、アメリカで大学職員として働いていたからこそ分かる内情などを聞いてみたいと思います。

ガイド:ボストン大学にはいつからいつまで働いていたのですか?また、なぜそこで働くことになったのですか?

倉岡さん:勤務していたのは2000年から2002年までです。最初は教育学部の教授が新しく創設されて間もないプログラムの評価担当者を探しているということでその仕事を受けたのがきっかけです。その後すぐに、プログラムの事務方の責任者が辞めたので、その役職に就かないかという上司の一言でプログラム全体を管理する仕事をするようになりました。

ガイド:ボストン大学バイオインフォマティックスプログラムではどのような仕事をしていたのですか?

倉岡さん:入学願書の審査に始まり、学生がちゃんと履修科目を取っているか、計画通りに進んでいるかなどの管理、特別講義などイベントの運営、教授会の運営、他学部・大学とのリエゾン役などあらゆる仕事を任されていました。細かい仕事も含めたらそれ以外にもあるのですが、多すぎて書ききれません(笑)

ボストン大学で初めての複数学部・他大学との連携によるプログラムだったので、いろいろな仕事が前例のない内容でした。

ガイド:名門ボストン大学には世界各国から出願の書類が届くと思いますが、各国によって、出願書類の作り方の特徴はありますか?

倉岡さん:私のいたプログラムへの日本からの出願は非常に少なかったですが、インドや中国からは大量の願書が届きました。中でも中国からの願書には、本来、出願書類としては必要のないいろいろな手紙やらあの手この手の自己PRが多くおもしろかったです。

それに、そういった国の人たちはしつこく審査状況を聞いてくる人が多かったので対応に疲れることもありました。

ガイド:大学院の合否判定はどのように行われるのですか?

倉岡さん:基本的には書類審査、そして面接です。勤めていたのは科学系のプログラムで奨学金が出ることが多かったので、人間性も重視していました。実際にはかなり少ない人数しか受け入れられないので書類審査ではかなり機械的にふるいにかけていました。一つ言えることは、優秀な出願者ほど書類はシンプルな傾向があったということです。

私とスタッフがある程度選考し、残った出願者の書類を教授陣が数回のプロセスでさらにふるい落とすという具合でした。

次のページは「合格するための秘訣」や「これから留学する方へのアドバイス」です。
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