首都チュニスから車で南へ約2時間半。チュニジア有数のリゾート地であるスースの街並み。派遣員として多くの街を訪れました。 |
ガイド:大久保さんはいつからいつまでどちらの国に派遣されていたのですか?
大久保さん:私は2002年9月から2004年10月までの2年間、チュニジアで勤務していました。
チュニスにある日本大使館は大きさとしては中規模で、私が勤務していたときは、外交官9名、専門調査員1名と私の合計11名でした。そして、それ以外には現地職員が30名弱いました。
ガイド:派遣員として、具体的にはどのような仕事をしたのですか?
大久保さん:仕事は便宜供与がメインでした。具体的には、ホテルの予約、航空券の手配、車(運転手)の手配、レストランの予約などです。旅のノウハウにはかなり詳しくなりましたよ(笑)
また、それ以外にも会計や事務の補助、通訳などもしました。
ガイド:ところで、大久保さんはなぜ派遣員制度に応募しようと思ったのですか?
大久保さん:日本の大学でフランス文学を専攻し、4年生の時に大学の交換留学でフランスに1年間留学しました。ところが、4年生で留学したため、帰国してから就職活動ができず、どうしようかなと思っているところで、この派遣員制度を知ったのです。海外の日本大使館で働くのはとても貴重な経験になるでしょうし、新たな出会いもあると思いましたので応募しました。
ガイド:では、実際に派遣員としてチュニジアに行って、イメージと現実はどれくらい違いましたか?
大久保さん:いえ、実はほとんどギャップはなかったんです。というのも、派遣員の面接で結構釘をさされ、「仕事は雑用ばかりだよ!」など言われていましたので…。(笑)
ガイド:「雑用ばかりだよ!」ですか?(笑) 大変ですね。
大久保さん:そうですね。派遣員は、館員の中で一番下の立場とはいえ、現地職員に対しては指示をしたりする立場でもありますので、人間関係などは結構大変だったときもあります。