在外公館派遣制度について外務省に取材してきました! |
ガイド:この派遣員制度にはどのような人たちが応募してくるのですか?
外務省:留学も同じかもしれませんが、海外にある日本政府の出先機関で経験を積むことで、知見を広めたり、将来のキャリアアップにつなげたいと思ってる方が多いですね。
また、最近は大学生というよりも、一度社会に出られた方が次のキャリアステップの一つとして応募してきます。おそらく同年代の平均像よりはアクティブで外交的な方が多く見受けられますし、体育会など運動部出身の方が多いような感じがします。
ガイド:派遣員制度に応募して合格をする倍率はどれくらいですか?
外務省:倍率につきましては公開していないのですが、だいたい10倍前後だと思ってください。ただ、国や言語によって倍率は異なりますので一概には言えません。
ガイド:留学する方も男性より女性の方が多いのですが、派遣員の男女比はどれくらいなんですか?
外務省:留学同様に女性の方が多いですね。比率でいえば65:35(女性:男性)くらいになると思います。
ガイド:メリットというとちょっと違うかもしれませんが、在外公館で働くメリットは何なのでしょうか?
外務省:メリットを考えて応募してくるよりも、海外で働く経験を得てみたい、積んでみたいという方が多いと思います。中には「国のために働きたい」という理由で応募してくる方もいらっしゃいますよ。
ただ、派遣員として滞在している間に現地で人脈を作り、終了後もその国に戻って働いている方もいらっしゃいますから、現地での人脈つくりといったメリットもあるのかもしれませんね。
また、海外経験を積みながら、将来留学するための学費を貯めたいという方もいらっしゃいます。派遣先によって支給額は異なりますが、派遣員は国際交流サービス協会の派遣社員として給与が出ます。特に途上国であればそれほどお金を使うこともありませんので、中には結構貯金をする方もいるようです。
では、次のページでは在外公館で働く厳しさや留学経験者の活躍の可能性についてです。