ホームステイに過度の期待は禁物 |
ホームステイのイメージと現実
留学斡旋業者にサービスを依頼する方の多くは留学の経験があまりないため、留学に関して自分なりにイメージを持っているかもしれません。特にホームステイに関しては、白人家庭で、両親と子供がいて、ペットも飼っていて、夕食は一家団欒しながら食べて、週末は一緒に遊びに行って……などなど。でも、実際は白人家庭ではないかもしれませんし、母子家庭や父子家庭かもしれませんし、子供もいないかもしれませんし、夕食も一家団欒ではないかもしれません。つまり、「ホームステイが良くない!」というクレームにつながる原因が「イメージと異なっているから」というケースもあるのです。
ホームステイ代をもらったとしても他人を長期間預かるのはなかなか大変なことですから、ホストファミリーは留学生を受け入れることを楽しんでいる家庭が多いです。また、学校などがホームステイ先を探す場合も、それぞれ基準を設けて家庭をチェックしていますから、悪い家庭ということはあまりありません。そのため、ホストファミリーと家族同然の付き合いになる場合もあれば、週末にいろいろ連れて行ってくれる場合もあり、そうでない家庭との差が「ホームステイの当たり外れ」という言葉になってしまうような気がします。
ホストファミリーの義務は「部屋と食事の提供」にしか過ぎません。つまり、「下宿」のようなものですから、素晴らしいイメージを思い描いたりしないことです。でも、本当の意味での下宿ではありませんから、その点は注意してください。下宿屋さんにステイするのではなく、他人の家庭にステイするわけですから、その家庭のルールを尊重する必要がありますし、家庭に迷惑をかけるような留学生にはならないでほしいと思います。