『第95回アカデミー賞』作品賞を受賞した『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』やSnow Manの目黒蓮と今田美桜の主演映画『わたしの幸せな結婚』、そして制作時から話題の庵野秀明監督の最新作『シン・仮面ライダー』など盛りだくさんです。
1:『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(2023年3月3日公開)
本作の熱演で世界中が注目している俳優「ミシェル・ヨー」の魅力が炸裂している映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』。舞台は経営難のコインランドリー。オーナーのエヴリン(ミシェル・ヨー)は、夫のウェイモンド(キー・ホイ・クァン)から「私は別の世界から来たもう1人のウェイモンド。きみに全宇宙を悪から救ってほしい」と言われ、マルチバースの世界へ……。
超ぶっ飛んだ物語ですが、この映画の魅力は、最先端映画に見せつつ、実は身近な物語というところ。普通の中年女性が覚醒して力を発揮するストーリー。だから面白いのです!
監督:ダニエル・クワン、ダニエル・シャイナート
2:『わたしの幸せな結婚』(2023年3月17日公開)
同名の人気小説をSnow Manの目黒蓮主演で映画化。“異能”と呼ばれる特殊能力を持つ者が国を治める架空の近代日本。異能を持っていないため、継母と異母妹に虐げられてきた美世(今田美桜)は冷酷無慈悲な軍隊長の清霞(目黒蓮)と政略結婚させられます。
しかし、冷酷という噂とは違う清霞の優しさに触れ、また清霞もこれまで来た婚約者候補者たちとは違う美世の魅力に心を開いていく……。
ロングヘアをなびかせて戦う目黒蓮のかっこよさと、彼を一途に思う美世を演じる今田美桜の健気さが良い。また、災いを巻き起こす悪と戦うアクションシーンもスリリングで見応え大ありです!
監督:塚原あゆ子
3:『シン・仮面ライダー』(2023年3月18日全国公開/3月17日より一部劇場で最速公開あり)
庵野秀明が監督・脚本を手がける『シン・仮面ライダー』は仮面ライダー生誕50周年を記念して制作された話題作。仮面ライダーは池松壮亮、2号は柄本佑、そして、ヒロインの緑川ルリ子は浜辺美波という演技派が出演。もちろんショッカーも登場します!
石ノ森章太郎の原作をリスペクトしつつ、庵野版の仮面ライダーとして新たにリブート。ショッカーにより改造人間にされた本郷猛と一文字隼人は、脳を改造される前に脱出して正義のために闘いますが、果たして本作は……!
『シン・ゴジラ』(脚本・編集・総監督)『シン・ウルトラマン』(企画・脚本)とヒット作を放ってきた庵野監督の最新作。大スクリーンでぜひ見てください。
監督:庵野秀明
4:『ロスト・ケア』(2023年3月24日公開)
第16回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作を映画化。訪問介護センターの中でも献身的な介護士として利用者に頼りにされていた斯波(松山ケンイチ)は、実は42人も死に追いやった殺人犯。検事の大友(長澤まさみ)は彼の罪を暴こうとするけれど、彼は「自分は42人を救ったんだ」と静かに語るのです……。
家族の介護は誰もが向き合う可能性があり、それは決して楽なことではありません。長澤まさみと松山ケンイチの熱演がその問題を浮き彫りにし、ズシンと心に響く……。見終わった後、いろいろと考えさせられる社会派サスペンスです。
監督:前田哲
5:『生きる-LIVING』(2023年3月31日公開)
黒澤明監督の名作『生きる』(1952)をイギリス映画でリメイク。
脚本を手がけたのはノーベル文学賞作家のカズオ・イシグロ、主演は英国俳優ビル・ナイ。『ラブ・アクチュアリー』(2003)などヒット作に出演し、日本の映画ファンにも愛される名優です。
ウィリアムズ(ビル・ナイ)は、孤独で人生は虚しいと感じていました。しかし、病で余命を宣告された彼は、残り少ない人生を満喫しようと行動に移していくように……。
流されるように生きてきた男が、ちゃんと生きることを決めて変わろうとする。その姿が周囲の人の意識も変えていくという物語。ビル・ナイの静かな名演が胸を打ちます。
監督:オリヴァー・ハーマナス
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