現在は有料および無料で複数のプランを用意していますが、マイクロソフトは無料版の提供を4月12日をもって停止すると発表しました。現在利用しているチャット、チーム、ミーティングを引き続き利用するためには、有料版への意向を推奨しています。
厳密に言うと、現在の無料版は廃止されますが、また新たに無料版が登場するため、引き続き無料で利用することは可能です。しかし、新しい無料版では、現在の無料版(今後クラシックとして区別される)でのいくつかの機能は廃止される、もしくはグレードダウンされるとのこと。また、クラシックで保存済みのファイルの移行機能がないため、手動での移行が必要となります。
現在無料版のMicrosoft Teamsを利用している人は、各プランの内容を知った上で、今後どのプランにするかを考えてみてはいかがでしょうか。
旧無料版(クラシック)と新無料版の違い
現在無料版を利用している人には有料版への移行に抵抗を感じる人もいると思います。有料版に移行するのか、新しい無料版を利用するのかを決めるためにも、旧無料版と新無料版の違いを把握しておきましょう。新旧の無料版では以下の違いがあります。■音声・ビデオ会議
新旧ともに、会議時間の上限は60分。どちらも最大参加人数は100人です。
■ストレージ
(旧)1ユーザーあたり2GB→(新)ファイル添付は1ユーザーあたり2GB、個人用ファイルをOnedriveに保存可能な容量が5GB
(旧)クラウドストレージは10GB→(新)クラウドストレージは5GB
■サポート
(旧)コミュニティーでの質問・回答→(新)コミュニティーでの質問・回答またはサポートに問い合わせ
■ファイル共有、タスク、投票機能
(旧)あり→(新)なし
■会議、チャット、通話、ファイルのデータ暗号化
(旧)あり→(新)なし
・注意点
Microsoft Teamsの無料版(クラシック)から新しいTeams無料版に切り替える場合、Teamsのチーム設定やチャネル、チャット履歴、添付ファイルなどを自動的に引き継ぐ機能がなく、手動で移行する必要があることにご注意ください。
Microsoft Teamsの有料プラン
現在無料版を利用しており、無料版の廃止を機に有料版の利用を検討する場合、以下のプランが用意されています。 ■Microsoft Teams Essentials(ユーザー1人あたり430円/月)(年間契約)最も簡単にデータが移行可能なマイクロソフト推奨のサブスクリプションプランです。グループ会議の時間は、1対1の会議:上限30時間、グループの会議:上限30時間。1つの会議の参加可能人数は最大300人です。
ユーザー1人につき10GBのクラウドストレージが含まれています(ファイル添付は1ユーザーあたり2GB)。条件付きでホワイトボード機能や共有中のファイルの共同編集が可能。24時間年中無休の電話やWebサポートに対応しています。
■Microsoft 365 Business Basic(ユーザー1人あたり650円/月)(年間契約)
「Microsoft Teams Essentials」で提供される全ての機能に加えて、以下の機能があります。
- 条件なしでホワイトボード機能や共有中のファイルの共同編集が可能
- 会話内容をリアルタイムで字幕表示可能(日本語対応)
- ファイルストレージが1TB(ファイル添付は1ユーザーあたり1TB)
「Microsoft 365 Business Basic」に含まれる全ての機能に加えて、デスクトップ版のOfficeアプリ(プレミアム機能付き)、ウェビナーの開催、出席者登録とレポートのツール、顧客アポイントメント管理といった機能が用意されています。