1:『エゴイスト』(2023年2月10日公開)
コラムニスト・高山真の自伝的小説の映画化作品。ゲイであることを隠し、田舎で鬱屈した思春期に苦しんだ浩輔(鈴木亮平)は、上京してファッション誌の編集者に。そんな彼が出会ったのはパーソナルトレーナーの龍太(宮沢氷魚)。恋に落ちた2人でしたが、思いがけないことが起こるのです。
病気の母親(阿川佐和子)との生活のために必死に働く龍太の健気さ。その彼を救おうと金銭的な援助をする浩輔。しかし、その後に起こることに対峙して自分の愛は“エゴ”なのかと苦しむことに……。
鈴木&宮沢の美しい2ショットだけでなく、マイノリティーとして生きることの苦しみも描いた力作です。
監督:松永大司
2:『バビロン』(2023年2月10日公開)
1920年代のハリウッドを舞台に、脚光を浴びたい新人女優(マーゴット・ロビー)、プロデューサーを目指す男(ディエゴ・カルバ)、そしてサイレント映画時代のスター俳優(ブラット・ピット)が魅せるハリウッドの内幕もの。ド派手でクレイジー&アクの強いキャラが大集合する中、光り輝くマーゴット・ロビー。パンチのある芝居で出演シーンの全てをさらっています。本作は『ラ・ラ・ランド』の監督作ですが、業界の下世話な裏側を描いているので、エグいシーンもあり。『ラ・ラ・ランド』の世界観とは全然違いますよ~と一応お伝えしておきます。
監督:デイミアン・チャゼル
3:『シャイロックの子供たち』(2023年2月17日公開)
池井戸潤の同名原作を阿部サダヲ主演で映画化。映画版のオリジナルキャラクターも登場し、新たな池井戸ワールドを作り上げています。舞台は都市銀行の支店。ここで現金紛失事件が起こり、女性社員(上戸彩)に疑惑の目が向けられる……という物語。
ベテランのお客様係の西木(阿部サダヲ)、若手社員の田端(玉森裕太)らが真相を追求していくと、意外な人物が事件を操っていたのです。阿部サダヲが主人公になったことで、コミカル度が増したのではないかと。彼らとともに事件を推理できる楽しみもある作品です。
監督:本木克英
4:『別れる決心』(2023年2月17日公開)
『オールド・ボーイ』『お嬢さん』などイヤミス系の濃厚なサスペンス映画が人気のパク・チャヌク監督の最新作。ある殺人事件の担当になった刑事(パク・ヘイル)は、被害者の妻(タン・ウェイ)に疑いの目を向けるけれど、次第に彼女の美しさとミステリアスな佇まいの虜になっていく……。
視線を絡ませながらもくっつきそうでくっつかない男女のやり取りに心がザワザワ。ミステリーよりラブストーリーの要素が強く、映像もきれい。昭和の日本映画のような雰囲気も感じました。
監督:パク・チャヌク
5:『アントマン&ワスプ:クワントマニア』(2023年2月17日公開)
マーベルの人気シリーズ『アントマン』の第3作目。
世界最小1.5cmのヒーロー、アントマンが今回は最強の敵を相手に大ピンチ! 愛娘を人質に取られてしまい、娘を救うか地球を救うかの究極の選択を迫られるのです……。
第1作目はコミカルで呑気なアントマンでしたが、第2作を経て、ヒーロー然としてきました。マーベルらしいド派手でスケールの大きな作品ですから、これはぜひ劇場の大スクリーンで!
監督:ペイトン・リード
今回ご紹介した5作品以外にも魅力的な映画がたくさんあります! ぜひ劇場でご覧ください。
『#マンホール』(2023年2月10日公開)
Hey! Say! JUMPの中島裕翔主演のスリラー。穴に落ちて助けを求める主人公を中島が大熱演!
『ボーンズ アンド オール』(2023年2月17日公開)
ティモシー・シャラメ主演の最新作。人喰い族の男女が本能に抗えず苦しみながら自分の居場所を探すロードムービー。
『湯道』(2023年2月23日公開)
生田斗真主演。銭湯を営む兄弟の家族ムービー。生田斗真の弟を演じる濱田岳さんをインタビューしました!
『ちひろさん』(2023年2月23日公開&Netflix全世界配信)
同名漫画の実写映画化。元風俗嬢のちひろさん(有村架純)が周囲の人に癒しと希望を与えていくほんわかヒューマンストーリー。