AI素材.comとは?
AI素材.comとは、別記事「「画像生成AI」はどんな種類や違いがある?「Midjourney」「DALL・E2」「Stable Diffusion」などを比較」で紹介したAIお絵描きアプリ「AIピカソ」を提供するAI Picassoが新たにリリースした、AI画像生成の素材専門サイトです。無料で画像を作成、ダウンロードできるほか、イメージする画像の説明をテキスト入力することで画像を作成できることから、既存のフリー画像サイトに取って代わる可能性を秘めています。現在は画像のみの素材サイトですが、今後は音楽や動画、3Dモデルなどの素材にも対応していく予定とのこと。また、画像を部分的にAIで編集するなどの高度なカスタマイズ機能も提供する計画のようです。
AI素材.comの用途
通常、サイトに画像を差し込む際、イメージする画像をフリー画像素材サイトから取得することが一般的です。しかし、イメージ通りの画像が見つからないことも多く、また、商用利用可能の素材サイトでも肖像権の問題が発生することがあり、サイト作成者にとって画像挿入は悩みの種となります。その点、AI素材.comでは、入力されたキーワードを基にAIが自動で解析して画像化するため、自分のイメージに合った画像を作成することはもちろん、生成される人物は架空の人物となるため、肖像権の問題もクリアされます。
AI素材.comを実際に使ってみた
使用手順は以下となります。- AI素材.comにアクセスする
- 検索スペースにキーワードを入力する
- 画像一覧にイメージ通りのものがない場合は右上の「生成」をクリックする(それでも見つからない場合は検索ワードを変更する)
- 気に入った画像があればダウンロードする
「ピアノに乗る猫」と入力してみました。 最初の検索結果ではピアノの画像と猫の画像がそれぞれ表示され、「ピアノに乗る猫」の画像はありませんでした。新たに画像を作成するために「生成」をクリックすると、「ピアノに乗る猫」の画像が1枚生成されました。
・複数画像の場合
続いて、「生成」のクリックを繰り返し、複数の画像を作成してみました。
AI素材.comの精度を上げるために
他のAI画像生成サイトと同様に、AI素材.comもまだまだ苦手な分野を有しています。■固有名詞が苦手
例えば「スカイツリー」と入力すると、東京タワーや別のタワーが表示されます。 また、「銀座」と入力すると、買い物の画像が多く表示されました。「銀座=買い物」という結び付けがあるためと予想されます。 ■抽象的な表現が苦手
例えば「幻想的な街」と入力してみても、表示されるのは普通の街並みです。主観の入った表現を画像化するのが苦手だといえます。 イメージ通りの画像を作成するコツとして、通常の検索エンジンでキーワード検索する際は単語を入力しますが、AI素材.comでは文章を入力する方が精度が高くなる傾向があります。固有名詞や抽象表現が苦手なことから、逆に普遍的・具体的な単語を入力することで精度の高い画像を作成できます。
AI素材.comはまだまだ発展途上の側面もあり、イメージ通りの画像が作成されないこともありますが、今後の技術向上によって精度が高まっていくと思われます。その際にはサイト運営者やライターにとって欠かせない有用なツールとなるでしょう。
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