そんな毎日を健やかに過ごす礎となる家庭生活、名もなき家事・掃除。とても大事なことなれど、あまり多くの時間を費やすのは難しい。でも必要十分な作業はしたい。快適な日々のために!
筆者にもある、そんな“やや虫のいい願い”を助けてくれた、2022年の感動グッズを今回はご紹介したいと思います。2023年の暮らしの一助にしていただければ幸いです。
1. 山崎産業 | ユニットバスボンくん抗菌 ロング
ただのフサフサではない! 山崎産業「ユニットバスボンくん抗菌 ロング」(画像出典:Amazon)
使い始めた初年度も感動したのですが、2年目の2022年も実に大活躍してくれました。手を濡らさず、服も濡らさず、日々の浴槽掃除、膝痛、腰痛、なんのその。
特殊なフサフサ効果で洗剤なしでも洗えはしますが、筆者宅は家族の数が多いのと、入浴剤などを愛用していることもあり、いつも少量の浴室用洗剤を併用します。でも少しで済みますし泡立ちもすこぶるいいのです。
壁、天井にも無理のない姿勢でアクセスできますので、例えば新しいのをおろしたてのタイミングで大掃除をするのもいいですね。 見た感じ「こんなの長い棒についてるただのフサフサでしょー」と思ってしまう人ほど、実際に試してみてほしい! 快適っていうのがどういうことか身にしみてわかるはずです。
2. カインズ | 伸縮トイレ床ワイパー
カインズ「伸縮トイレ床ワイパー」は棒が伸びて、トイレの奥も天井もらくらくリーチ
これも一見しただけだと「ただの小さい××ワイパーと同じ」と一顧だにされかねないのは分かるのですが、使ってみれば感動すること間違いなし。
伸びるんです。伸縮するんです。棒が。そしてヘッドの回りが良いんです。狭いトイレの床の奥の方、壁、天井まで、らくらくリーチ!
同じカインズの「水に溶けやすい トイレクリーナー大判」をセットして拭いたら、シートに手を触れずワンタッチで便器内に捨てることもできます。
そうそう、筆者は基本的にこれまで、便器に捨てられると謳われているトイレシートでも、掃除の後は燃えるゴミとして捨てることを推奨してきました。
というのは、掃除の際にはとかく多めにシートを使いがちで、いくら「流せる」とされているシートでも「詰まり」をもたらしかねないから。
そしていざトイレが詰まった際のダメージというのは、一家庭にとってあまりにも計りしれないからです。
手軽さと引き換えに被りかねないリスクがあまりにも大きいんです。
しかしこのトイレクリーナーの水への溶けやすさは尋常ではなく、これなら大丈夫、と思われました。なので「セット使用」推奨です。
「こんな棒のついてるワイパー的なものなんてどれも同じでしょー」。まあまあ、とりあえず一度拭いてみましょうか。
3. 無印良品 | 隙間掃除シリーズ ヘラ
手練れのあなたにこそ使ってほしい、無印良品「隙間掃除シリーズ ヘラ」
それは、いわゆる「サッシヘラ」といわれる金物のヘラ。プロはそれを自在に使いこなしてややこしい汚れと対峙しています。
ヘラ、すなわち「プロ御用達」の品というわけですけど、別にそれほど高価ではありませんし、ネットで買うこともできます。でも、ちょっと「使いこなす」のは、難しいかもしれません。
なぜかというと金物のサッシヘラで汚れを落とす際に、勢い余って汚れのついた「もの」自体を傷つけてしまうリスクが高いのです。プロはそのへん知識も場数も違いますから、力の入れ加減なども熟知しています。でも素人は素人ですから……やはり……。
汚れが落ちたところで、大事な自宅の設備等々を不可逆的に傷つける結果になっては、なんだか本末転倒ではないでしょうか。
……と、いう部分にぐりぐり入り込んでくるのがこの無印良品の「ヘラ」です。
サッシヘラによく似た商品ではありますが、材料がプラスチック。金物に比べて、だいぶ柔らかい。つまるところ「事故」が起こりにくいんです。
とはいえプラスチックはプラスチックでもポリカーボネート製なので、とりわけ硬くはあるんですね。そしてもともと安いサッシヘラの、さらに十分の一ほどという驚きの価格。
感動しかありません!
このヘラはキッチンのこびりついた油汚れから、風呂場のうろこ的な汚れ、まさにサッシの溝の汚れなど、家中のあちこちの面や溝の汚れ落しに使うことができますが、やや発想と応用の技術がいり、お掃除上級者向けではあるかもしれません。
でもそんな手練れのあなたにこそ使ってほしい逸品です。
***
いかがでしたか。ひとつふたつ、試してみたくなったのでは?
家事のなかでもとりわけ人気のない「掃除」ですが、無心で手を動かす時間というのは、一種のマインドフルネス効果があるような気がしています。
優れた道具で取り組む「掃除」が、豊かで充実した一年の礎になることを願っています。