老後、特に気をつけておきたい支出とその見直し法は?
老後、年金生活になると現役世代と比べて収入が減少しますので、知らないうちに老後資金が少なくなっていたということにならないように、あらかじめ注意しておきたい出費について覚えておきましょう。注意をしないと、大切な老後資金はあっという間に少なくなってしまう
老後に注意したい出費とは、(1)携帯料金などの通信費(2)保険料(3)何に使ったかわからない使途不明金です。見直しの仕方は、以下になります。
(1)携帯電話料金などの通信費
一般的によくありがちなのは、「面倒だから」「よくわからないから」といって、昔からの高い携帯料金を支払っている高齢者がいらっしゃいます。
ひと月7000円~1万円近く支払っている人は、最寄りの携帯ショップや、お子様などに相談して、格安スマホなどを検討してみましょう。携帯料金が半分くらいに節約できたらうれしいですね。
格安スマホと聞くと、高齢者は抵抗があるかもしれませんが、利用しているときの不便さを感じることは少ないようです。
(2)保険料
例えば、人生100年時代といわれるなのに、70歳・80歳で保険期間が終了してしまう保険や、現役時代で受け取る保険金額は高額なのに、60歳で受け取ると半分になってしまう保険など、現在の状況に即していない保険に加入したままの高齢者もいらっしゃいます。
現在加入している保険代理店やスーパーなどに入っている来店型保険ショップ、ファイナンシャルプランナーに、現在の家族構成や健康状態などを伝えて、加入している保険が見合ったものであるか相談してみましょう。
(3)使途不明金
きちんと家計簿をつけている人や、あらかじめ予算を決めて家計を管理している人は、「老後資金が知らないうちになくなっていた」ということは起こらないと思います。しかし、無頓着にお財布に入っているお金を使っている人は、後から何に使ったかわからなくなり、知らないうちにお金がなくなっていた、ということがあるかもしれません。何に使ったかわからないお金、つまり「使途不明金」は誰しもあるものですが、使途不明金が多いと場合は要注意です。
使途不明金がどれくらいあるのか確認するためには、家計簿をつけて、家計管理をするのがおすすめです。もちろん家計簿をつけなくても、スマートフォンの無料家計アプリを活用するなど、自分に見合った形で家計管理をしてみるといいでしょう。
以上、50代で気を付けたい3つの支出を紹介しました。家計を振り返って、ムダな支出がなくなるように気を付けてみてください。
監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)