鉄道/エリア別の鉄道旅行

関東甲信越の鉄道旅行(4ページ目)

首都圏を中心とした関東の鉄道は、人口密集地帯を走るだけあって我が国有数の混雑鉄道だ。そのため通勤対策もあってロングシートの車両が圧倒的に多い。そんな中で、ゆったりした鉄道旅行はできないものだろうか?

野田 隆

執筆者:野田 隆

鉄道ガイド

関東甲信越、ローカル線の旅

小海線のディーゼルカー
JR小海線・野辺山付近のJR最高地点を行くディーゼルカー
電化区間では、ロングシートの車両に遭遇する確率も高いJR各線だが、非電化ローカル線のディーゼルカーは、一部を除いてクロスシートの車両が走り、旅行気分が味わえる。

水戸から北上する水郡線は、久慈川に沿った川沿いの景観が素晴らしい。袋田の滝など観光地もあり、車両もカラフルな新しいものになったので快適な旅が楽しめるだろう。

八高線の高麗川から北へ向かって走る区間も、ディーゼルカーがのんびり走る路線だ。東京近郊区間の一部だとは信じられないほど長閑な車窓風景が広がり癒される。

ハイブリッド車
小海線を走るハイブリッド車。環境に優しい車両として人気者だ
甲信越で代表的なローカル線と言えば、小海線だろう。八ヶ岳山麓を走り、日本有数の標高の高い駅が連続する。環境に優しいハイブリッド車の登場で多くの人の注目を集め、話題沸騰だ。

信州では長野から北東へ向かって千曲川沿いに走る飯山線が味わい深い。戸狩野沢温泉まではリゾートや温泉を訪ねる人たちで賑わうが、その先は閑散とした路線となり、ローカル色が強まる。

信州のもう一つのローカル線と言えば、山をバックに走る大糸線を挙げなければならない。北アルプスの峰々を眺めながらの旅はいつまでも記憶に残るものとなるだろう。

鶴見線の海芝浦駅
鶴見線の海芝浦駅はホームの真下が海で、独特の風情がある
風光明媚な路線ばかりが旅ではない。最後に、穴場のような大都会のローカル線(?)を紹介しておこう。それは、京浜工業地帯を走る鶴見線だ。大都会のエアポケットのような空間が休日の鶴見線にはある。閑散とした工場地帯。電車の本数も少なく、人影もまばらな昼間の車内。ホームの真下が海となっている海芝浦駅。殺風景なようで意外に安らぐ不思議なひととき。遠くへ行けないときの小旅行として、鶴見線探訪をぜひオススメしたい。

<関連リンク>
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