鉄道/エリア別の鉄道旅行

関東甲信越の鉄道旅行(2ページ目)

首都圏を中心とした関東の鉄道は、人口密集地帯を走るだけあって我が国有数の混雑鉄道だ。そのため通勤対策もあってロングシートの車両が圧倒的に多い。そんな中で、ゆったりした鉄道旅行はできないものだろうか?

野田 隆

執筆者:野田 隆

鉄道ガイド

休日の二階建てグリーン車がおトク!

千葉・内房線を走る2階建てグリーン車
長大編成の電車には2階建てグリーン車が2両連結されている。この塗装の車両は横須賀線と総武快速線など千葉各線で運転されている
JR東日本の普通列車グリーン車は、二階建て車両がメインだが、その料金は平日料金とホリデー料金に分かれている。その基本は、50kmまでと51km以上の二種類で、しかも乗る前に購入か(事前料金)、乗ってから車内で精算するか(車内料金)でも料金が異なる。一番安いのはホリデー(土休日および年末年始)に事前に購入することで、これなら51km以上はどこまで乗っても、750円である。

2階建てグリーン車車内
2階建てグリーン車の2階部分車内。クロスシートばかりで、混雑した普通車との違いは歴然としている
どこまでと言っても大雑把なので、具体的に記すと、高崎線方面なら前橋まで、東北線方面は黒磯まで、常磐線は高萩までとなる。さらに東海道方面は沼津、伊東まで、千葉方面は成田空港、君津、上総一ノ宮、成東までとなる(わずかな列車本数しかない区間もある)。
グリーン券券売機
2階建てグリーン車は、スイカを使えば、紙のチケットなしで乗れる
例えば、上野から水戸まで普通列車グリーン車で行く場合を見てみる。

<正規料金>
運賃=片道2210円、グリーン券=750円
往復で5920円
<青春18きっぷを使う場合>
運賃=往復2300円、グリーン券往復(750×2=1500)
往復で3800円
(日帰り旅行で、18きっぷは5回しっかり乗るものとする)
■正規の往復運賃+グリーン券よりも2120円おトク。
■正規の往復運賃4420円のみで往復する(普通車利用)よりも620円安くなる。

従って、グリーン車に乗っても得した気になるのは、青春18きっぷ利用期間(学校の長期休業期間)である。


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