名所・旧跡

【2023年】京都のおすすめ紅葉名所12選! 人気スポットの見頃情報も

日本を代表する古都のひとつとして旅行者に大人気の京都。秋が深まるとさまざまな場所で紅葉が色づいて普段とは違う美しい風景が現れ、さらに多くの人を惹きつけます。今回は毎年秋に京都へ通う名所・旧跡ガイドが紅葉の名所を厳選してご紹介します。※見頃の時期は、その年の気候により大きく変動します。目安としてご覧ください。

村田 博之

執筆者:村田 博之

名所・旧跡ガイド

毎年秋に京都へ通う旅のプロが、京都の紅葉名所から12カ所を厳選!

日本を代表する古都のひとつで、旅の行き先として選ぶ方が多い京都。四季折々でその表情を変えますが、秋が深まると紅葉が街や山を彩り、普段とは違う素敵な風景を見せてくれます。

今回は多数の紅葉名所が集う京都から、毎年秋に京都へ通う筆者が選ぶ紅葉名所12カ所を厳選してご紹介します。
 
<目次>

1. 宝厳院(嵐山/京都市右京区)

宝厳院の紅葉ライトアップ

宝厳院の紅葉ライトアップ(2013年11月23日撮影)

宝厳院(ほうごんいん)は、嵐山(京都市右京区)にある臨済宗の寺院。嵐山の古刹、天龍寺の塔頭のひとつで、渡月橋から大堰川沿いの上流へ少し歩いた先にあります。

毎年紅葉の時期に公開される庭園「獅子吼(ししく)の庭」では、庭全体を紅葉が覆い、紅葉のトンネルを楽しめます。また夜のライトアップでは日中とはがらりと印象が変わり、時間の許す限り眺めていたいほどの美しさです。

例年の見頃:11月中旬~下旬
 

2. 高山寺(栂尾/京都市右京区)

高山寺の紅葉

高山寺の紅葉(2002年11月22日撮影)

高山寺(こうさんじ)は、栂尾(とがのお/京都市右京区)にある真言宗の寺院。世界遺産に登録されており、鳥獣人物戯画や日本最古の茶園などがあります。

標高が高いことから京都市内中心部より早く紅葉が色づきます。表参道の踏み石に散らばった紅葉や境内の紅葉など見ごたえ十分です。

例年の見頃:11月中旬
 

3. 瑠璃光院(八瀬/京都市左京区)

瑠璃光院の紅葉

瑠璃光院の紅葉(2013年11月23日撮影)

瑠璃光院(るりこういん)は、八瀬(京都市左京区)にある寺院。昭和初期に改築された数寄屋造りの建物と周りの山を借景とした庭があり、毎年春と秋に期間限定で公開されます。

紅葉の時期は、瑠璃の庭と呼ばれる庭にある木々が美しく色づき、書院の机に窓越しの紅葉が映り込む絶景を一目見ようと毎年多くの人で賑わいます。

例年の見頃:11月中旬~下旬
※紅葉時期の拝観は事前予約が必要。
 

4. 東福寺(東山/京都市東山区)

東福寺の紅葉

東福寺の紅葉(2005年11月20日撮影)

東福寺は、東山(京都市東山区)にある臨済宗の寺院。広い境内の中には川が流れ、本堂や開山堂などの大きな伽藍と庭園があります。

紅葉の時期は川沿いにある木々が真っ赤に色づき、本堂と開山堂を結ぶ通天橋が紅葉の中に埋もれるような絶景が出現。その通天橋から見下ろす庭園の紅葉も含めて、紅葉を満喫できる名所です。

例年の見頃:11月中旬~下旬
 

5. 三千院門跡(大原/京都市左京区)

三千院門跡の紅葉

三千院門跡の紅葉(2007年12月1日撮影)

三千院門跡は、大原(京都市左京区)にある天台宗の寺院。長い歴史があり昭和の歌謡曲にも歌われた古刹で、自然の地形を生かした境内には客殿や宸殿、往生極楽院などの古い建物と共に広大な庭園があり、のんびりと散策できます。

紅葉の時期を迎えると庭園内の木々が色づき、紅葉を楽しみながら心落ち着く時間を過ごせます。

例年の見頃:11月中旬~下旬
 

6. 保津川下り(亀岡~嵐山/亀岡市~京都市右京区)

保津川下りの船と嵐山の紅葉

保津川下りの船と嵐山の紅葉(2013年11月23日撮影)

保津川下りは、亀岡から嵐山へ向けて保津川を下っていく舟下り。400年以上の歴史があり、最初はゆるやかに、そして時折速い流れに身を任せながら船頭さんの華麗なテクニックと楽しい話で保津川の自然を満喫することができます。

紅葉の時期は、途中の保津峡から嵐山まで両岸の山々が色づき、その中を船が進みます。川面から見上げる嵐山の紅葉の美しさは一味も二味も違います。

例年の見頃:11月中旬~下旬
 

7. 清水寺(東山/京都市東山区)

清水寺の紅葉

清水寺の紅葉(2008年11月30日撮影)

清水寺(きよみずでら)は、東山(京都市東山区)にある北法相宗の寺院。清水の舞台でおなじみ、京都では知名度抜群の名所のひとつです。

紅葉の時期は、その清水の舞台の下と寺を囲む山々の木々が鮮やかに色づきます。春、夏と行われる夜間拝観は秋にも行われ、清水の舞台も含めた紅葉のライトアップは訪れた人々の心を魅了します。

例年の見頃:11月中旬~下旬
 

8. 永観堂(白川/京都市左京区)

永観堂の紅葉

永観堂の紅葉(2009年11月23日撮影)

永観堂は、白川(京都市左京区)にある浄土宗の寺院。正式名称が禅林寺で、通称が永観堂です。御本尊に阿弥陀如来を祀ります。

「もみじの永観堂」と呼ばれ、総門をくぐった所から美しい紅葉がお出迎え。放生池の周囲を含めて境内は赤や黄色に彩られた木々に包まれていて、その美しさに圧倒されます。

夜間のライトアップは、大きく雰囲気が変わり幻想的な紅葉を満喫できます。

例年の見頃:11月中旬~下旬
 

9. 毘沙門堂(山科/京都市山科区)

毘沙門堂の紅葉

毘沙門堂の紅葉(2011年11月26日撮影)

毘沙門堂(びしゃもんどう)は、山科(京都市山科区)にある天台宗の寺院。平家にゆかりの深い寺で、都の中で様々な歴史をくぐり抜けて江戸時代にここ山科の地で復興、秘仏の毘沙門天を祀っています。

紅葉の時期は、境内にある高台弁才天や庭の木々が赤く染まります。勅使門の前に続く石階段を落葉した紅葉が埋め尽くす敷紅葉は圧巻の一言に尽きます。

例年の見頃:11月中旬~下旬
 

10. 光明寺(西山/長岡京市)

光明寺の紅葉

光明寺の紅葉(2008年11月29日撮影)

光明寺(こうみょうじ)は、西山(長岡京市)にある西山浄土宗の寺院。武将、熊谷次郎直実が浄土宗の開祖、法然上人に勧請を依頼して鎌倉時代初期に創建された寺です。

紅葉の時期は、たくさんの木々が色づき境内を彩ります。特筆すべきは釈迦堂から薬医門を経て総門に至るもみじ参道で、名前のとおり紅葉が参道を覆って紅葉のトンネルが完成、お詣りに来た方たちを楽しませてくれます。

例年の見頃:11月中旬~下旬
 

11. 将軍塚(東山/京都市山科区)

将軍塚の紅葉ライトアップ

将軍塚の紅葉ライトアップ(2019年11月30日撮影)

将軍塚は、東山(京都市山科区)にある観光名所。桓武天皇が都を長岡京から移すにあたり、高台にあるこの地から京都盆地を眺めて平安京遷都を決めたと伝えられています。

現在でも山に囲まれた京都盆地のほとんどを見下ろすことができる、京都では稀有な展望スポットとして多くの方に親しまれています。

紅葉の時期は、展望台に続く庭園で多くの紅葉が色づきます。夜は紅葉がライトアップされ、京都の夜景を見下ろした後、紅葉を楽しむという、ぜいたくな体験ができます。

例年の見頃:11月中旬~下旬
 

12. 祐斎亭(嵐山/京都市右京区)

祐斎亭の机紅葉

祐斎亭の机紅葉(2021年11月28日撮影)

祐斎亭(ゆうさいてい)は、嵐山(京都市右京区)にある染色の工房。嵐山の奥にある亀山公園の中にひっそりとたたずんでいます。築150年という明治時代の建物の中に染色のギャラリーと工房があり、染色を体験することも可能です。

ここでのお楽しみは建物の中から見る風景。建物の中から四季折々の風景を楽しめます。紅葉の時期は周囲の木々が美しく色づき、その紅葉を建物の中から大きな窓や丸い窓を通して見ることができます。

特筆すべきは窓から見える紅葉が机に反射する机紅葉。何度でも見てみたい絶景です。

例年の見頃:11月中旬~下旬
※見学は事前予約が必要。空きがある時のみ当日見学も可能。

2022年に見ておきたい京都の紅葉名所をご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。それぞれの紅葉名所の位置関係は以下の地図の通りです。
京都のお勧め紅葉名所の位置関係

京都のおすすめ紅葉名所の位置関係


都を彩る美しい紅葉を楽しみに、この秋はぜひ京都へ出かけてみてください。

「紅葉・黄葉の名所」に、「名所・旧跡」ガイドで紅葉・黄葉の名所・旧跡を紹介した記事の一覧をまとめてあります。
◇京都以外の関西の紅葉名所のおすすめは「関西(京都以外)のおすすめ紅葉名所7選」にて紹介しています。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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