今回は“自分へのご褒美”として名高いアイスクリーム「ハーゲンダッツ」の中から、低エネルギーな3商品を紹介します。また、1日に取る間食の目安量と食べ方の工夫も併せて紹介しますので、ぜひハーゲンダッツを食べるときの参考にしてみてください。
アイスクリームには種類がある?乳成分が違う?
低エネルギーな3商品を紹介していく前に、アイスクリームの分類について簡単にご説明しましょう。そもそも、アイスクリームは「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令(乳等省令)」(※1)に基づいて乳成分の量により3つの種類に分けられています(※2)。
・アイスクリーム:乳固形分15.0%以上
・ラクトアイス:乳固形分3.0%以上
アイスクリームは乳成分が多く濃厚な味わいであり、ラクトアイスは軽やかな食べやすさが特徴的。また、販売価格は乳成分が多くなるほど高くなる傾向があります。ちなみに上記以外のものに「氷菓」があります。
ハーゲンダッツのバニラ味の表記を見てみると、無脂乳固形分10.0%と記載されています。乳等省令では乳固形分の基準が定められていますが、実際には乳固形分にあたる表記が見当たりません。
これは、無脂乳固形分と乳脂肪分を合わせたものを乳固形分と呼ぶためです。つまり、「乳固形分=無脂乳固形分+乳脂肪分」となりますので、ハーゲンダッツバニラ味の乳固形分は25.0%ということになります。ハーゲンダッツの乳成分は数あるアイスクリームのなかでも高い割合であり、味わいが「濃厚」や「ぜいたく」といった表現で例えられる理由でもあるといえるでしょう。
ハーゲンダッツで一番太りづらい種類は何?
絶対に太らないという商品はありませんが、エネルギーの低いものを選べば、太るリスクは抑えられます。執筆時点で販売されているハーゲンダッツミニカップにおいて、エネルギー量が少ないフレーバーを3つ紹介します。1:GREEN CRAFT 豆乳プレーン(※期間限定)
カップ1個(110ml)あたり:エネルギー162kcal/たんぱく質3.2g/脂質4.9g/炭水化物26.3g(※3)
ハーゲンダッツ初の豆乳アイスで、エネルギーが低いのは脂肪含有量が少ないためです。通常のハーゲンダッツ バニラに比べて脂肪含有量は7割も少なくなっています。ちなみに、乳成分が入っていないため、アイスクリームではなく氷菓に分類されているのも意外なポイントです。
2:CREAMY GELATO ミックスベリー&クリームチーズ(※期間限定)
カップ1個(110ml)あたり:エネルギー182kcal/たんぱく質2.3g/脂質7.8g/炭水化物25.4g(※4)
ハーゲンダッツのジェラートシリーズ。こちらは乳成分が少なくアイスミルクに分類されます。そのためアイスそのものはさっぱりとしているかもしれませんが、クリームチーズが入っているので濃厚なコクを感じることはできそうです。
3:ストロベリー
カップ1個(110ml)あたり:エネルギー236kcal/たんぱく質4.2g/脂質14.8g/炭水化物21.4g(※5)
定番シリーズの中からはストロベリーを紹介します。他の商品と大きな差があるわけではありませんが、通年販売されているミニカップの中ではエネルギーが低めでした。なお、クッキーやチョコが入っているものは高い傾向があります。できるだけシンプルなアイスクリームを選ぶことで摂取エネルギーを抑えることができるでしょう。
間食の目安量と、太らないためのおすすめトッピング
意識していないとつい食べすぎてしまう間食ですが、ダイエット中は100kcalを目安とすることが多いです。ハーゲンダッツのミニカップであれば1回あたり1/2個が妥当な量といえそうです。しかし、それだけでは満足感が足りないという人には他の食材をトッピングして食べる方法をおすすめします。ボリュームアップができる上、他の栄養素も取り込めるのでバランスよく食べられますよ。<おすすめトッピング>
・シリアル
シリアルは硬いものが多く、噛む回数が多いほど食べるのに時間がかかり満足感が増します。また、食物繊維の供給源にもなるので、普段の食生活で不足を感じている人にはもってこい! コーンフレークなら無糖がおすすめです。
・ナッツ類
ナッツ類もしっかりと噛んで食べられるので、満足感アップに効果的です。また、ビタミンやミネラルなど、不足しやすい微量栄養素を取りやすいのがナッツ類。できればロースト、無塩のものを選びましょう。
・果物
ダイエット中の甘味に大活躍。おやつに比べると低エネルギーです。さらに、ビタミンやミネラル、食物繊維が取れるのもうれしい点。アイスにカットフルーツを乗せて、かわいらしい盛り付けを楽しみましょう。
ハーゲンダッツを食べて太るか太らないかは、食べ方によって大きく左右されます。アイスを食べて太ってしまう理由には、1:夜遅い時間に食べている、2:1日に何個も食べる、3:毎日食べる、4:食事を食べすぎているのにさらにアイスを食べるなどが挙げられます。しかし、一つの食べ物が原因で太るなんてことはほとんどありません。アイスの食べ方だけではなく、同時に普段の食習慣や食事の量も見直す必要があることを念頭に置いて実践してくださいね。
参考:
※1:厚生労働省「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」
(https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=326M50000100052)
※2:一般社団法人日本乳業協会,「乳と乳製品のQ&A」(https://nyukyou.jp/dairyqa/2107_068_457/)
※3:「GREEN CRAFT」に関するニュースリリース
(https://www.haagen-dazs.co.jp/company/newsrelease/2022/0510.html )
※4:「CREAMY GELATO」に関するプレスリリース(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000248.000012760.html )
※5:「ストロベリー」に関するプレスリリース(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000199.000012760.html)