「Anker（アンカー）」ってどんな会社？ Amazonなどでよく見る気になる企業の実態とは

最近Amazonなどでよく見る「Anker（アンカー）」という企業をご存じでしょうか。今回はよく見かけるけど実はよく知らない、Ankerの企業概要や人気商品について解説します。
 

Anker（アンカー）は中国系企業

Ankerは中国の深圳市に本社を置く、モバイルバッテリーなどのスマートフォン、タブレット関連製品の開発＆販売を行う企業です。2011年にGoogleでエンジニアとして働いていたスティーブン・ヤンを中心に、Google出身の数名の若者らによって設立されました。

同社は主にAmazonやECサイトを通じて製品を販売しており、そのレビューやカスタマーサポートに寄せられるフィードバックに基づいてスピーディーに製品の開発、改善を行うことが特徴として挙げられます。
 

なぜAnkerは急成長したのか

Amazonの中華系企業の製品には粗悪品が多いという認識を持っている人もいると思います。その中でもAnkerは低価格・高品質の製品によって人気を集めています。2021年度の決算では、売上高は前年比34.45％増の125億7400万元（約2500億円）となっており、順調な成長を遂げています。

Ankerの成長理由として挙げられるのがカスタマーサポートの戦略化です。カスタマーサポートは外注せず、すべて訓練を受けた自社の社員が担っています。日本法人であるアンカー・ジャパンの場合、日に数百件という問い合わせを十数人のスタッフで処理しているとのことです。そしてレビュー上のネガティブな意見を収集、分析し、商品の開発や改善に役立てています。
 

Ankerの人気商品

Ankerが販売する主力商品であるモバイルバッテリー、ワイヤレスイヤホン、ワイヤレススピーカーの中から特に人気の商品をご紹介します。
 
モバイルバッテリー 世界各国で累計3000万台以上を販売しているロングセラー製品です。大きさはクレジットカードサイズほどしかなく、重さはわずか約180gほどです。ほとんどのスマートフォンに複数回の充電が可能であり、最大24カ月の保証が付いています。  
ワイヤレスイヤホン イヤホン本体が満充電の状態で最大7時間、付属の充電ケースを合わせて使えば最大35時間の音楽再生が可能です。また10分間の充電で約2時間分の音楽再生ができます。周囲の環境に応じて3つのノイズキャンセリングモードから選択が可能です。イヤホンを見失ってしまったとき、Bluetoothの接続可能範囲にイヤホンがあれば、アプリからイヤホンの音を鳴らして場所を知らせる機能も付いています。最大で24カ月の保証付きです。  
ワイヤレススピーカー 最大24時間の連続再生が可能です。防水に対応しているため、安心してアウトドアシーンで活用することができます。スピーカー自体のバッテリー残量はBluetoothペアリング中のiPhoneやiPadからも確認が可能です。最大で24カ月の保証付きです。  

Ankerの系列ブランド

Ankerは他にも系列ブランドとして「Eufy」「Soundcore」「NEBULA」を展開しています。
 
Eufy 主にロボット掃除機とコードレススティック型掃除機を展開するスマートホームブランドです。
 
Soundcore ワイヤレススピーカーやイヤホン・ヘッドホンなどを展開するポータブルオーディオブランドです。上記のワイヤレスイヤホンもSoundcore製です。
 
NEBULA モバイルプロジェクター、ホームプロジェクター、シーリングプロジェクター等を展開しています。
 

アンカー・ジャパンとは

Anker製品の日本におけるマーケティング、販売、カスタマーサービスは、日本法人であるアンカー・ジャパンが行っています。ホームページではカスタマーサポートとのチャットを行うことができます。対応時間は月～金曜の9～17時です。
 

アンカー・ジャパンの取り組み

地震・大雨等の災害時には電力供給網が遮断される事態が発生するため、電源を確保することが課題となります。アンカー・ジャパンは、モバイルバッテリーを主力商品とする同社の強みを活かし、福岡市、川崎市等の自治体と提携し、災害時における通信環境の拡充・電源確保等に関する協定を結んでいます。

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