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江戸時代から受け継がれる100%天然の高級リップ 伝統の「紅」でメイク再発見(2ページ目)

180年もの間、変わらぬ製法でつくり続けられてきたという伝統の「紅」。今も昔も女性の心を色づかせてくれるその存在に、メイクの楽しみを再発見してみて。

執筆者:岡田 さちこ

創業180年! 口紅ひとすじ、伊勢半グループの歴史

早速お試し……の前に、ここで伊勢半本店の歴史について少し。
というのもガイド、知らぬ間に大変お世話になっちゃってたのですよ。

1825年(文政8年)江戸・日本橋小舟町に紅製造問屋「伊勢屋半右衛門(通称:伊勢半)」として創業した伊勢半本店。独自の工夫と思考を凝らした玉虫の光沢を持つ「小町紅」が評判に。明治初年には皇室御用紅商となり、多くの同業者が輸入染料の流通により廃業に追い込まれるなか安定した事業を展開します。

さらに、第二次世界大戦中も口紅を中心に製造を続け、東京大空襲の焼け跡では「紙巻の口紅」を作ったとか。

この後が(ガイド的には)重要。1955年にキスミー販売株式会社(後に株式会社キスミーコスメティックス)を設立したのです。そう! キスミーといえばこちらで語っているとおりガイドのファーストコスメ・シャインリップのキスミー。つまり、「小町紅」なくして現在のガイドなし……だったわけです。

“塗る”というより“染める”独特の使用感

……ハナシを戻しまして、「小町紅」について。

紅には現在の口紅のようにピンク、レッドといったカラーレンジはありません。薄くひいたり、濃く重ねたり、使い方次第で無限の色を表現できるのです。だから、現在発売中の「小町紅」4種は紅自体には違いがなく、それを塗りこんだ紅猪口が異なるのみとなっています。

現在発売中の「小町紅」に使用されている紅猪口は、佐賀県有田の窯元が「小町紅」のためだけに製造した特別なもの。それぞれ、四季を彩る花が絵付けされています。手のひらにすんなり収まる紅猪口は、伝統の“紅”にふさわしく高級感あふれるものになっています。記念日のギフトとして、季節の花を描いた紅を贈っても素敵ですよね。

春:さくら 夏:しゃくなげ
秋:きく 冬:寒つばき

さて、肝心の使用法について。
「小町紅」を使用するには、紅筆か指先に水を含ませ、少量ずつ紅を取りながらくちびるに移します。一度塗りで薄いピンクに、2度重ねると鮮やかな紅色に。好みの色が出るまで少しずつ重ねてみてください。

重ねるほどに鮮やかさを増す色彩と、水溶きならではの軽い使用感。油分豊富な通常の口紅に慣れていると、少し違和感を感じるかもしれません。あえて使用感を言葉にすると、「口紅を塗る」というより「くちびるを染める」といった感じなのです。

もちろん、和服との相性は◎。正直言って濃く重ねてしまうと、現代の洋装&メイクに映えるとは言いがたいのですが、薄くのせた淡い色合いは、薄化粧にぴったりのナチュラルさ。くちびるに余分なツヤがないのも新鮮です。

ゆったりとした気持ちで紅を手に鏡に向かう……心までもほんのり色づかせてくれそうな、そんな贅沢な時間を体験させてくれる「小町紅」。ぜひ手に入れてメイクの愉しみを再確認してください。

小町紅 季(とき)いろ 全4種 各\6,500 2004年4月20日発売 (伊勢半本店) [価格は税込み]

○商品の詳細はこちらでチェック
(ブランド名をクリックすると公式サイトにジャンプします)
伊勢半本店 03-3262-3121

「小町紅」の購入はこちらで!

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