家族旅行・子連れ旅行

新ホテル「ANAインターコンチネンタル安比高原リゾート」オープン!

東北初の外資系ラグジュアリーリゾート「ANAインターコンチネンタル安比高原リゾート」がオープンしました。スキーで有名な安比高原ですが、春・夏・秋の楽しみ方も多彩。世界的にも注目が集まっています。カップルや友だち同士はもちろん、ファミリーにもおすすめです。

古屋 江美子

執筆者:古屋 江美子

旅行ガイド

東北初の外資系リゾートホテルがオープン!

「ANAインターコンチネンタル安比高原リゾート」のクラブラウンジ

「ANAインターコンチネンタル安比高原リゾート」のクラブラウンジ

岩手県の安比高原に東北初の外資系リゾートホテル「ANAインターコンチネンタル安比高原リゾート」が2022年2月に誕生しました! 安比高原へのアクセスは東京から約3時間強。決して近いとはいえませんが、何度も訪れたくなる魅力にあふれていました。
自然と調和する佇まい。全38室

自然と調和する佇まい。全38室

今回は、新ホテルのレポートを中心に、安比高原リゾート全体の魅力も紹介します。

Index  

安比高原がいま注目されている理由

スキー場以外にゴルフクラブやテニスクラブ、ホテル、温泉、牧場などの施設がそろう安比高原

スキー場以外にゴルフクラブやテニスクラブ、ホテル、温泉、牧場などの施設がそろう安比高原

バブル時代にリクルート社によって開発された岩手県の安比高原。いま世界から注目されるインターナショナルリゾートへと進化を遂げている真っ最中なのをご存じでしょうか。

理由のひとつは、イギリスのハロウスクール・ロンドンの系列校「ハロウ安比校」が2022年夏に開校すること。ハロウといえば、元首相のウィンストン・チャーチル氏をはじめ、多くの有名人や偉人を輩出してきた世界で最も有名な私立学校のひとつです。そしてもうひとつの話題が、東北初のラグジュアリーホテル「ANAインターコンチネンタル安比高原リゾート」の開業です。

安比高原やスキー場を所有・運営する岩手ホテルアンドリゾートでは、「安比バレー構想プロジェクト」を2020年11月に発表し、「観光・教育・健康(ウェルネス)」が調和した次世代の街づくりを進めています。これからの進化がとても楽しみな場所なのです。
岩手県北西部、十和田八幡平国立公園・八幡平区域に隣接する安比高原

岩手県北西部、十和田八幡平国立公園・八幡平区域に隣接する安比高原

パウダースノーを超えるシルキースノーといわれる雪質自慢の安比。スキー場としてあまりにも有名ですが、春から秋の自然も格別です。日本全国、自然はどこにでもありますが、北東北の山岳風景はひと味違う雄大さ。どこまでも広がるブナやダケカンバの原生林、白樺林に圧倒されます。名門校が子どもの教育に適した地と判断するだけあって、旅先としてもファミリーフレンドリーです。
 

「ANAインターコンチネンタル安比高原リゾート」の魅力を解剖

ANAインターコンチネンタル安比高原リゾート「クラブラウンジ屋外ビューテラス」

クラブラウンジ屋外ビューテラス

さて、今回紹介する「ANAインターコンチネンタル安比高原リゾート」は東北初の外資系リゾートホテル。のんびりした安比高原の中にあって、どこか時間の流れが違う別世界。瀟洒で居心地がよく、滞在中は日常を忘れられます。
異世界へ誘われるような廊下。つきあたりには八幡平の絶景「ドラゴンアイ」をモチーフにしたアート作品が

異世界へ誘われるような廊下。つきあたりには八幡平の絶景「ドラゴンアイ」をモチーフにしたアート作品が

ロビーでは、自然条件が一致したときだけ見ることのできる八幡平の絶景「ドラゴンアイ」を表現したアート作品がお出迎え。館内の随所にアートワークが施されており、五感を心地よく揺さぶられながら豊かな時間を過ごせます。

それでは具体的な魅力に迫っていきましょう。
 

魅力1:アフタヌーンティー、イブニングカクテル、朝食が無料

特典とは思えないほど豪華なアフタヌーンティー(写真は2人分)

特典とは思えないほど豪華なアフタヌーンティー(写真は2人分)

このホテルの特長のひとつが、全室「クラブインターコンチネンタル」仕様になっていること。クラブラウンジへアクセスできるワンランク上の客室なのです。特典としてアフタヌーンティーやイブニングカクテル、朝食はすべて無料!

アフタヌーンティータイムは毎日13:00~15:00。巷でも“ヌン活”が人気ですが、ここでは3段トレイに並べられた正統派のアフタヌーンティーを楽しめます。
カクテルタイムにはシャンパンをはじめとするドリンクやフィンガーフードを

カクテルタイムにはシャンパンをはじめとするドリンクやフィンガーフードを

アフタヌーンティーからほどなくして、イブニングカクテルタイム(17:00~19:00)がはじまります。きっとこのホテルに宿泊する人の多くはラウンジで相当長い時間を過ごしてしまうはずです。

カクテルタイムには、シャンパンやカクテルのドリンクに加えて、フィンガーフードも提供されます。料理には八幡平のマッシュルームや寒締めほうれん草など地元の食材が使われることも。ちなみに17:00以降のラウンジ利用は13歳以上に限られますが、希望すればドリンクやフィンガーフードを部屋へ運んでもらえるので子連れの方もご安心を!
インターコンチネンタル安比高原リゾートの朝食

朝食。卵は好みの調理法で。おすすめはエッグベネディクト。ほかにフレンチトーストやパンケーキ、和食、お子様メニューもあり

朝食もクラブインターコンチネンタル特典で無料です。キッズメニューもあります。
 

魅力2:“Farm to Table”をコンセプトにした美食レストラン

レストラン「白露/SHIRATSUYU」。壁を彩っているのはブナの原生林をモチーフにしたオブジェ

レストラン「白露/SHIRATSUYU」。壁を彩っているのはブナの原生林をモチーフにしたオブジェ

クラブインターコンチネンタル特典の無料の軽食だけでもお腹いっぱいになりそうですが、レストラン体験もぜひ。森の中の渓谷をコンセプトにしたレストラン「白露/SHIRATSUYU」では郷土料理と西洋料理を融合させた和食とフレンチを味わえます。「Farm to Table(農場からテーブルへ)」をコンセプトにしており、選りすぐりの素材が自慢です。
「いわて牛カツサンド(フィレ200g)」12,100円(税・サービス料込)

「いわて牛カツサンド(フィレ200g)」1万2100円(税・サービス料込)

ランチのおすすめはシェフの自信作「いわて牛カツサンド」。レアに近い肉はきめ細かな肉質でしっとりやわらかく、旨みが濃厚。カリッと焼いた薄いパンとの一体感も見事です。1万円超の高級サンドですが、ここまできたら試す価値あり!
ANAインターコンチネンタル安比高原リゾートの食事

ディナー。コース料理の一例

夜のメインディッシュも素材が主役。コースやアラカルトで楽しめます。陸奥の特選素材や三陸の魚介類を炭火焼や唐揚げなど多彩な調理法でどうぞ。
 

魅力3:快適な客室、温泉やスパでの癒やしタイム

最大4名まで泊まれるAPPIスイートは131.35平方メートル

最大4名まで泊まれるAPPIスイートは131.35平方メートル

共用スペースで過ごす時間もさることながら、やはり客室で過ごす時間がホテルの醍醐味。客室は全7タイプ。どの客室からも窓の外にゲレンデや大自然を望むことができ、デザインコンセプトである「安比の自然との一体感」を存分に感じられるでしょう。
開放感抜群の露天風呂は夜も朝もおすすめ

開放感抜群の露天風呂は夜も朝もおすすめ

温泉は、ナトリウム・カルシウム―硫酸塩泉は無色透明で、さらりとした肌ざわり。岩風呂と檜風呂を擁した温泉大浴場は、時間で男女が入れかわります。

スパ「LAVILLA SPA APPI」では、イギリスのスキンケアブランド、エレミスのアイテムを使った施術を受けられます。人気のメニューはフェイシャルケアとボディセラピーを組み合わせた「エレミスフェイス&ボディセラピー」です。
 

子連れ向けサービスも充実

子ども用のアメニティセット

子ども用のアメニティセット

いわゆる高級ホテルですが、子連れもウェルカムです。記念日など特別な日に贅沢な時間を過ごしたいというファミリーにもおすすめできるホテルです。

子連れ向けサービスも充実しており、チェックイン時には、ハブラシやスリッパの入ったアメニティセットをもらえます。またリクエストすれば客室にベッドガードやオムツバケツを用意してもらうこともでき、子ども用の浴衣の準備もあります。

レストランには木製の子ども用の食器やカトラリー、ベビーチェアの用意も。極上の味を家族で楽しむことができます。
 

安比高原のそのほかのIHGグループホテル

ちなみに安比高原には、ほかにも2軒のホテルがあります。一足早く2021年12月に開業した「ANAクラウンプラザリゾート安比高原」と「ANAホリデイ・インリゾート安比高原」です。

使いわけとしては、カジュアルに泊まりたいなら「ANAホリデイ・インリゾート安比高原」。12歳以下の子どもの添い寝や指定レストランのキッズメニューが無料など、子連れにうれしいサービスが充実していて、ファミリーにはとくにおすすめ。ベーシックなステイを楽しみたいなら「ANAクラウンプラザリゾート安比高原」。ワンランク上の滞在を楽しむなら「ANAインターコンチネンタル安比高原リゾート」へ。3つのホテルは行き来もでき、宿泊している以外のホテルのレストランやプールを利用できるので過ごし方が広がります。
 

安比高原の春・夏・秋のアクティビティ

本来の自分に還ることができるブナ林ツアー

本来の自分に還ることができるブナ林ツアー

冬のスキー体験のすばらしさはいうまでもないのですが、春から秋にもお楽しみがたくさん!

■新緑の安比のブナ二次林と中のまきばツアー
「ANAクラウンプラザリゾート安比高原」には、オリジナルの自然体験を企画する「イーハトーヴォ安比高原自然ツアーズ」が併設されており、多彩なアクティビティを実施しています。

イチオシはブナの二次林を歩く「新緑の安比のブナ二次林と中のまきばツアー」。二次林とは伐採などで失われた林が再生したもの。遊歩道が整備され、ガイドの案内のもと散策を楽しめます。

林に一歩踏み入れるとひんやり涼しく、ブナの木に触れると冷たくて、水が流れ、命が通っていることがわかります。一般的に森に入ると気持ちが落ち着くといわれますが、これは単に雰囲気ではなく、テルペンという植物が出す癒やし成分によるもの。日本の森林浴の森100選にも選ばれている安比高原のブナ林では、自然に深く没入し、本来の自分に還っていくような心地よさを味わえます。

■雲海ゴンドラ
スキー場のゴンドラはグリーンシーズン(7月中旬~10月予定)にも特別営業。運がよければ雲海が見られることも。

■安比恐竜パーク
夏休み期間限定で、安比の森に恐竜パークも登場します。ティラノサウルスやトリケラトプスが本物の森の中に! まるで太古の地球に迷いこんだかのような臨場感です。

このほかにもテニスやゴルフ、釣り、マウンテンバイク、ジップスライダーなど、高原の清々しい空気の中、気持ちよく体を動かすアクティビティも豊富です。四季がくっきりしていて、折々の美しさがある安比高原。美しい自然の中で、贅沢な時間を過ごしてみませんか。


ANAインターコンチネンタル安比高原リゾート
住所:岩手県八幡平市安比高原117-46
TEL:0195-68-7550(代表)
予約:コールセンター0195-73-5010(9:00~18:00)
料金:1泊1室7万円~
アクセス:東京からJR東北新幹線で盛岡駅まで最速2時間11分、盛岡駅から安比高原までバスで約60分
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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