「メイクアップアーティストになりたいんですがどうしたらいいですか?」。2001年春の当サイト開設以来、一番多くいただているお問い合わせがコレだったりします。
これ、とっても悩ましいお問い合わせ。ガイド自身メイクアップアーティストではないので「私の場合は……」みたいなお話はできないし、活躍中のアーティストの方々も経歴はさまざま。「こうすればなれます!」といった断定的な答えは見つかりそうにありません(どんな職業に関してもそうでしょうが……)。
というわけで、今回はごくごく一般的なお話として“メイクアップアーティスト”というお仕事をご紹介してみたいと思います。なりたい人はひとつの参考に、特になりたくない人は世間話のネタにでもどうぞ!
■メイクアップアーティスト(ヘアメイク)ってなにをする人?
TVや映画、雑誌の撮影で、女優、歌手、タレント、モデルなどにメイクを施すのがメイクアップアーティスト(ヘアメイク)の仕事……と思われがちですが、実際にはそれ以外にもいろんなお仕事をされています。
例えば、サロンに所属してお客さまにサービスを行ったり、化粧品会社の専属アーティストとしてカウンターでのメイクデモンストレーションや商品開発にまで関わるメイクアップアーティストの方もいます。
さらに、撮影の現場で活躍するアーティストにしても、日本の場合“メイクだけ”を行う人は少ないのが現状。ヘアスタイリング(時にはカットも)からネイル、果てはモデルをリラックスさせるためのマッサージなどなど、多くをひとりでこなす必要があるのがメイクアップアーティストのお仕事なのです。
■会社員なのにメイクアップアーティスト?
もちろんフリーだったり自分の事務所を持ったりとひとりで仕事をされているアーティストの方も多いのですが、なかには会社員の立場ながらアーティスト活動をされている方もいます。例えばヘアメイク事務所の社員として会社が獲得した仕事を請け負う場合や、化粧品会社の社員として幅広く自社の化粧品に関わる場合。
ほかにも、普段はサロン(ヘアサロンの場合も多い)で接客しつつ、アポの入った日のみ撮影に出向くというサロン所属のアーティストも多くいます。いわゆる“一匹狼”だけがメイクアップアーティストのワークスタイルではないようです。
■どんな学校に行けばメイクアップアーティストになれるの?
メイクアップアーティストを目指す場合、やはりメイクの基礎を学ぶことは必要となってきます。その方法としては(1)厚生大臣認可の美容学校に通う、(2)メイクスクールに通う、(3)独学で学ぶ、の3つが主なものです。それぞれの特徴は……、
(1)美容学校 ―― 基本的に“美容師”を要請することが目的なので、ヘア中心の知識と技術が身につく。厚生大臣認可の養成施設で、カリキュラムや履修時間に法律規定があるのが特徴。
(2)メイクスクール ―― 特に認可制ではないので、独自のカリキュラムでメイク中心の知識と技術を身につけることができる。スクールによって履修内容や入学条件が大きく異なるので、選択時には注意が必要。
(3)独学 ―― メイク理論や技術については情報も多くあるので独学も可能。基本的には“腕一本”で勝負できる世界なので、学歴については考えなくてよいはずですが、人脈を作るのが難しいのかも……。
といった感じ。メイクだけを行うメイクアップアーティストに関して言えば、(ヘアカットを行わないので)特に美容師免許のような資格を必要としない職業です。
とはいえ、前述したように撮影現場では“ヘア”と“メイク”両方の技術が必要とされることが多いので(ブライダルやショー、舞台といったメイクのみでも活躍しやすい現場もあるようですが……)、メイクスクールを出たあと美容学校に入りなおしたり、美容学校を卒業後サロンに勤めながらメイクスクールに通ったりと、2つ以上の学校で技術を磨くパターンも多いようです。
入学時の学歴については高卒だったり大卒だったり、さらには一度社会に出てからだったりとと人によってさまざま。ただし、なかには美容師免許を入学条件にしている学校もあるので、進学を決める前には入学条件の確認をお忘れなく。
と、メイクアップアーティストのお仕事についてさらりとご紹介してみました。意外にハードワークだったり、競争が激しかったり、ラクな職業ではありませんがやりがいは大きいはず。目指すあなたはがんばってください!
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