20~50代の一人暮らしで、貯蓄1000万円以上の割合は?
「一人暮らしの平均貯蓄額ってそんなに多いの?」の記事で、一人暮らしの人の平均貯蓄額と、貯蓄の“中央値”についてお伝えしました。では、「1000万円以上貯蓄がある人」は、一体どれくらいの割合なのでしょうか。※正しくは「金融資産保有額」ですが、当記事ではまとめて「貯蓄」と表記します。また、例えば翌月のカード引き落とし代など、日常的に使うために一時的に貯めているお金ではなく、将来のために備えている貯蓄や運用のためのお金をここでは「貯蓄」とします。 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査【単身世帯調査】」(2021年)によると、「単身者」全体のうち、1000万円以上貯蓄がある人はなんと23.5%もいるという結果が出ています。「4人に1人近くいるの?」と驚いたかもしれませんが、これは60~70代の人も含まれているのでご安心ください。
今回は20~50代の人に絞って、一人暮らし(単身者)で1000万円以上貯蓄がある人がどれくらいの割合かを、年収別に紹介します(データをもとに、ガイドが再計算しています)。
「20代の単身者」で貯蓄1000万円以上の人の割合は?
●年収300万円未満……0.4%●年収300万~500万円未満……3.6%
●年収500万~750万円未満……24.0%
●年収750万~1000万円未満……(全体の回答者10人未満のため除外)
●年収1000万~1200万円未満……(同上)
●年収1200万円以上……(同上)
20代の一人暮らしで1000万円以上貯蓄がある人は、年収300万~500万円未満の人では100人に3、4人の割合、年収500万~750万円未満の人ではおよそ4人に1人という結果が出ています。
もちろん、“20代”といっても、22歳と29歳とでは貯蓄に大きな開きがありますが、「20代の一人暮らしで、1000万円以上貯めている人が意外といる」という事実に、刺激を受けるのではないでしょうか。
「30代の単身者」で貯蓄1000万円以上の人の割合は?
●年収300万円未満……5.8%●年収300万~500万円未満……11.7%
●年収500万~750万円未満……25.1%
●年収750万~1000万円未満……(全体の回答者10人未満のため除外)
●年収1000万~1200万円未満……(同上)
●年収1200万円以上……(同上)
30代の一人暮らしでは、年収300万~500万円未満の人では1割ほどが、年収500万~750万円未満の人ではおよそ4人に1人が、1000万円以上貯蓄があると答えています。1000万円以上貯めている人は、あなたのまわりにひそかにたくさんいるかもしれません。
「40代の単身者」で貯蓄1000万円以上の人の割合は?
●年収300万円未満……5.1%●年収300万~500万円未満……24.2%
●年収500万~750万円未満……41.3%
●年収750万~1000万円未満……78.6%
●年収1000万~1200万円未満……(全体の回答者10人未満のため除外)
●年収1200万円以上……(同上)
40代の一人暮らしでは、年収300万~500万円未満の人ではおよそ4人に1人が、年収500万~750万円未満の人ではおよそ4割の人が、年収750万~1000万円未満の人では8割近くが、1000万円以上の貯蓄があると答えています。「40代の年収500万~750万円未満の一人暮らしの人のうち、およそ4割」というのは、大きな割合だと感じるのではないでしょうか。
「50代の単身者」で貯蓄1000万円以上の人の割合は?
●年収300万円未満……15.5%●年収300万~500万円未満……17.9%
●年収500万~750万円未満……52.3%
●年収750万~1000万円未満……72.7%
●年収1000万~1200万円未満……(全体の回答者10人未満のため除外)
●年収1200万円以上……(同上)
50代の一人暮らしでは、年収300万~500万円未満の人では20%近くが、年収500万~750万円未満の人では約半数が、年収750万~1000万円未満の人では7割以上が、1000万円以上の貯蓄があると答えています。
以上、20~50代の一人暮らしの人で、1000万円以上の貯蓄がある人の割合をお伝えしました。しかし、1000万円以上の貯蓄額や割合というのはあくまでも目安です。生活スタイルのほか、何にいつ、重点的にお金を使いたいかというのは、人によって異なります。ご自分の年齢と年収のデータをチェックしつつ、今後のマネープランの参考にしてみてください。
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