今回は、All About編集部が実施した「幼稚に感じる他人の口癖」に関するアンケートの結果をランキングで紹介するとともに、幼稚な口癖から脱却するためのコツを解説します。
1位「ウケる」が口癖の人は……
まずは「同年代の人が使っていたら幼稚だと思う口癖を教えてください」のアンケート結果(複数回答)を発表します。幼稚に感じる口癖は?
・いわゆる若者言葉のイメージが強いので、そろそろ落ち着いて、と思ってしまう(20代 女性)
・仲間内ならまだいいですが、砕けた言葉すぎるので使いすぎると品がなく感じられる(30代 女性)
・ウケるなら、笑って(42歳 男性)
同じ意味を伝える場合でも、様々な表現を用いることができます。どのような関係性の相手に、どのような文脈で、どの表現を用いるのか。この判断には、経験や教養が必要です。
「ウケる」は、許容されるケースが少ないフレーズですので、経験や教養がある人が幼稚だと感じるのは当然といえるでしょう。
このような言葉を口にする人は、天真爛漫な性格もしくは社会規範や一般的に好まれやすい人物像などを気にしない性格だと推測します。
2位「ヤバい」
2位は108票で「ヤバい」でした。幼稚に感じる理由は次の通り。・ボキャブラリーが少ない印象を持ってしまう(30代 女性)
・良い意味でも悪い意味でも使われるので、どっちの意味で使っているか判別するのが難しい(32歳 女性)
・ヤバいとか言うママ友を見ると、あー、若いなと思ってしまいます(30代 女性)
「ヤバい」という表現は、「危険」という意味で使われる他、「すごい」と同様にポジティブな意味で使われることもあります。「おいしい」「楽しい」といった使われ方をすることもあり、もはや何の意味で使っているのかは文脈と非言語情報から読み取るしかないフレーズです。
様々な意味に使える便利な表現ではありますが、「ありがとう」と「すみません」の使い分けを気にする人もいますし、「どうも」という言い方を挨拶やお礼に使いまわすことを良しとしない人もいます。
いろんな意味で使える言葉を使いまわすのは幼稚と思われてしまうこともあるので気をつけましょう。
3位「マジで」
3位は85票で「マジで」でした。・馬鹿そうに見える(30代 男性)
・子供っぽいし、いい大人が言う言葉じゃない気がする(30代 女性)
「マジで忙しくて」など、「マジで」は強調する意味で使われます。また「マジであり得ない」など、真剣にそう思うといった意味でも使われます。
ビジネスシーンであれば「すごく忙しくて」や「ホントにあり得ない」は及第点。社会人のオフィシャルな会話であれば「尋常でなく忙しかったもので」や「まったくもってあってはならないこと」といった言葉が選ばれます。
「マジで」も限定的な場面ではOKかも知れませんが、TPOに合わせた話し方ができないと幼稚に感じられてしまいます。
幼稚な口癖がある人の傾向、性格
私たち日本人は、初対面の人とは敬語で話し、親しくなっていくにつれてカジュアルな話し方をします(これをスピーチレベルシフトといいます)。どの程度カジュアルな言葉を使ってもいいのかは、相手との関係性や話題によって変わります。「マジで」といった、使用できる範囲が狭い言葉を口癖にしている人は、相手との適切な距離感を保とうとしない性格かもしれません。まだ親しくなっていないタイミングでタメ口で話すといったこともありそうです。
幼稚な口癖、どうすればやめられる?
悪習慣をやめようとシンプルに努力するよりは、代替行動に置き換えるほうが簡単です。幼稚な口癖は、違う言葉で表現するようにしましょう。例)
ウケる→面白い
ヤバい→まずい
マジで→本当に
慣れないうちは口癖が出てしまうと思うので「ウケる……というか、面白い」という感じでいいので言い直すようにしてみてください。何度か繰り返すうちに、置き換えの言葉がスムーズに出るようになります。