今回All About編集部は、「話がつまらない人」に関するアンケートを実施。結果を発表するとともに、なぜ「話がつまらない」のか解説します。
話が面白い人は「傾聴力」が大事?
まず示すのは、234名に聞いた「話が面白い人の特徴」(複数回答可)について整理したものです。話が面白い人の特徴は?
面白い話をするよりも、話を聞く、共感するといった傾聴の姿勢を回答する人の割合が高い結果となりました。
10年前であれば「ユーモアを交えて話す」が1位で、2位に差をつけていたのではないかと思いました。「聞くときと話すときを理解している」ことが大切だと感じる人が多いという調査結果に令和らしさを感じます。
誰かの話を面白がるだけではなく、場の調和や参加者全員の楽しさに重きをおく人が増えたことが影響していると思われます。こういった傾向は、今後より強くなるのではないでしょうか。
話がつまらない人の特徴は「否定から入る」「悪口を話す」
続いて示すのは、「話がつまらない人の特徴」(複数回答可)について整理したものです。話がつまらない人の特徴は?
ネガティブな話題を話してしまうことが「つまらない」という印象を与えてしまうようです。
ネガティブな話題をする人に対して「つまらない」という印象を持つのは、以前から変わらないことで、今後もこの傾向が変わることはないと思います。
感情は伝染するといわれていますので、ネガティブな話題ばかり選ぶ人と話していると気分が下がってしまいます。特に共感力が高い人はニュースなどを見ただけでもダメージを受けてしまうことがあります。暗い話題が多いときでも、なるべく明るい話題を選ぶようにしたいものです。
話がつまらない人にならないために気を付けるべき3つのこと
〇否定の言葉は少なくする「でも~だよね」「そうは言っても~だし」など、相手が話したことを否定するような発言はなるべく使わないよう気をつけましょう。
実現可能性が低いことを言われた場合などでも「そうなるといいよね」「チャレンジングだけど頑張ろう」など前向きな言葉に変換したコメントをするといいでしょう。うっかりネガティブな言葉を言ってしまった場合には「と思ったけど、〇〇さんなら大丈夫だよね」と打ち消せば大丈夫です。
〇相槌を意識する
相槌のある聞き手は、話し手に好意的に感じられます。それだけでなく、自分が相槌をうつことで、話し手にも好意的な評価をしやすくなるという研究があります(※1)。
相槌には、お互いが相手によい印象を持ち、和やかに会話ができる効果がありますので、ぜひ意識して、相槌を使ってみましょう。相槌が多すぎて不自然になることを予防するには、頷きを併用することがポイントです。
〇質問をうまく使う
調査では「話す」だけでなく「聴く」ことが重要であることが示唆されています。自分ばかりが話すのではなく、相手にも話してもらいましょう。
発言が控えめな人には、こちらから質問をすることで会話に参加してもらうことができます。
「〇〇さんはどう思いますか?」といった質問の仕方よりも「私は××だと思うのですが、〇〇さんはどう思いますか?」という質問の仕方のほうが話しやすくなりますので参考にしてみてください。
※1:川名好裕. (1986). 対話状況における聞き手の相づちが対人魅力に及ぼす効果. 実験社会心理学研究, 26(1), 67-76.
※アンケートは、下記条件で実施
・男女比:男性 66名/女性 167名/回答しない 1名
・年齢比:10代 3名/20代 40名/30代 68名/40代 61名/50代 49名/60代 13名
・アンケート実施期間:2022年3月12~15日