ネットトラブルに巻き込まれやすい危険ワードをご紹介します。
「初回お試し」「初回限定価格」で1回だけのつもりが“定期購入”に
「初回お試し○円」などといったように通常より大幅に安く購入できる場合には、毎月商品が届く“定期購入”が条件となっている場合があります。お試し価格で1回だけのつもりで購入したら、定期購入になっていて2回目から高額な商品価格を請求された、解約したくても一定期間できないといわれた、といったトラブルが増えています。特にサプリメントなどの健康食品や化粧品などの通販で多くみられます。
「初回お試し」「初回限定価格」などと書かれている商品を購入する際には、定期購入が条件となっていないか、返品や解約が可能かどうかをしっかり確認し、最終確認画面を印刷したりスクリーンショットを撮るなどの方法で契約内容を残しておくことが重要です。
「いつでも解約」できるはずなのに“できない”サブスクトラブル
利用者やサービスが急増している「サブスク」と呼ばれる定額制サービスでも、同じようなトラブルが起きています。サービスを使っていないにも関わらず、無料期間が過ぎた後も料金を払い続けていたり、解約したくても手続き方法が分からないといった事態が多くみられます。「いつでも解約できる」と書いてあっても、解約の手順が複雑だったり、分かりづらかったりすることもあります。
「○日間無料」「無料トライアル」というワードに惹かれて申し込みをする際には、無料期間が過ぎた後は自動解約されるのか、継続課金されるのか、解約手続きが必要な場合にはその手続き方法についてもしっかり調べておいた方がいいでしょう。
「簡単に稼げる」「荷受け代行」で副業トラブル
副業ブームの今、「簡単に稼げて高収入」な副業やアルバイトを募集する広告には要注意です。送られてきた荷物を指定された住所に転送するだけで報酬がもらえる「荷受代行」「荷物転送」と書かれているアルバイトでは、自分の運転免許証や健康保険証などを使って、知らない間に自分名義で不正に携帯電話が契約されていたというトラブルが起きています。
他にも、収入を得るために手数料や登録料を要求されたり、犯罪などのトラブルに巻き込まれる可能性もあります。こういったうまい話にはのらないことと、収入を得るために必要だといわれても、運転免許証や健康保険証、銀行口座などの個人情報は容易に伝えないようにしましょう。
「在庫処分セール」「今だけ半額」で届いたブランド品が“偽物”
SNSなどで大手百貨店が在庫処分や閉店を理由にブランド品を大幅値下げして販売するという広告を見てクリックしたら、偽サイトに誘導されたというトラブルが多発しています。実際にある大手百貨店のロゴマークなどが表示されていて、高級ブランド品が半額から90%引きといった大幅値下げがされているのが特徴です。こういった偽サイトにだまされて注文してしまうと、代金を払ったけど商品が届かなかったり、粗悪品や偽物のブランド品が届くというケースもあります。
なかには、クレジットカードや個人情報などを盗むことを目的とした詐欺サイトもあるため、「今だけ半額」「期間限定セール」などのワードにはだまされないようにしましょう。
「無料ダウンロード」「無料で遊べる」で高額請求
無料ならと子どものためにゲームサイトやアプリの登録をしたら、知らない間に課金していて高額請求されたというトラブルも増えています。利用登録やダウンロードは無料でも、遊んでいくなかでアイテムの購入が必要になったり、課金が必要なケースは多くあります。子どもはお金を使っているという実感がなく次々と課金していたり、勝手に親のクレジットカードを持ち出して高額課金していた、ということもあります。
「無料で遊べる」と書かれていても、どこまでが無料でどこからが有料になるのかをしっかり確認しておくことが重要です。また、子どもがゲームを利用する際には、親子で遊び方をきちんと話し合い、課金状況を常に確認したり、子どもが利用する端末ではあらかじめ利用できる機能に制限をかけておくことも有効です。
インターネットでこういった怪しいワードを見掛けたら、安易にクリックせず、だまされないようにしてください。ネット通販をはじめとした通信販売では、クーリング・オフ制度がなく、返品や解約の可否については、原則として事業者が定めているルールに従うことになるため、事前にしっかり確認しておくことがトラブルを防ぐための有効な手段です。
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