今回All About編集部は「キッチンの細菌」に関するアンケートを実施。その結果を発表するとともに、キッチンの手拭きタオルに潜む菌の危険性と増殖させないためのポイントを解説します。
6割以上が知らない「手拭きタオル」の汚染菌
まずは「キッチンの手拭きタオルの汚染菌はトイレの便座より多い?少ない?」のアンケート結果を発表します。手拭きタオルの汚染菌は便座より多い?少ない?
便座より汚染菌がはるかに多い恐怖の実態
花王が実施した「家庭内の衛生環境調査」によると、多くの家庭でキッチンの手拭きタオルには便座より多くの菌が存在し、その中には、大腸菌群や酵母・カビが多く存在していることが明らかになりました。出典:花王『くらしの研究』サイト
さらに、タオルは湿った状態で放置されるため、菌にとって成育しやすい環境が整っています。そのため、時間が経つにつれて、菌の数が増えることも予想されます。
健康被害が起こるかどうかは、菌の数ではなく、菌の種類が問題になるので、菌の種類を調べてみないと分かりません。ほとんどの場合は無害な菌なので、健康被害が起こることは少ないですが、食中毒菌などが含まれていた場合には健康被害が起こることもあります。
あまり神経質になりすぎなくてもOK
続いて示すのは「手拭きタオルを交換する頻度は?」に関するアンケート結果。「毎日」が最も多く59.8%でしたが、「2~3日に1回」もおよそ4人に1人と少なくありませんでした。手拭きタオルの交換頻度は?
きれいに洗濯されたタオルも利用回数が増えれば菌の数は増えやすくなりますので、洗濯したてのものをできるだけ使うことをお勧めします。
洗濯したてのタオルでも気になるのであれば、昨今では、家庭用の使い捨てのキッチンタオルも市販されていますので、使い捨てのキッチンタオルを使ってください。
※アンケートは、下記条件で実施
・男女比:男性 128名/女性 365名/回答しない 7名
・年齢比:10代 5名/20代 83名/30代 197名/40代 124名/50代 75名/60代 13名/70代 3名
・アンケート実施期間:2022年2月2~10日