老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。今回は、厚生年金は1カ月だけでも払えば、将来、もらえるのかについてです。年金についての質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。
 

Q:厚生年金保険料はどのぐらいの期間払ったら、65歳からもらえるの?

「ずっと国民年金を払ってきましたが、厚生年金に加入する働き方になるかもしれません。厚生年金保険料は1カ月でも払ったら将来もらえるんですか? 65歳からもらえるのでしょうか?」(40代アルバイト)
 
厚生年金は1カ月でも払ったら将来もらえるの?

厚生年金は1カ月でも払ったら将来もらえるの?

 

A:65歳から受給できます

65歳から受け取る老齢厚生年金は、厚生年金の加入期間が1カ月以上あれば上乗せされます。一部の人が受け取れる65歳になる前にもらえる特別支給の老齢厚生年金は、厚生年金の加入期間が1年以上必要ですが、そもそも相談者は40代なのでもらえません。

今回は相談者が、標準報酬額15万円(おおよその月収)で1カ月間加入するとどれくらいの老齢厚生年金がもらえるかを計算してみたいと思います。

老齢基礎年金は20歳以上60歳未満まで未納期間や免除期間が全くなく、40年間加入して満額の78万900円(令和3年度)受け取れるとします。老齢厚生年金の受給額は、平成15年3月までと平成15年4月以降では計算式が異なりますが、相談者はこれから厚生年金に加入しますので、平成15年4月以降の計算式で試算します。

平均標準報酬額×5.769/1000×平成15年4月以後の加入期間(*乗率は昭和21年4月2日生まれ以降の人の新乗率を使用)
15万円×5.769/1000×1=865.35/年

相談者が、月収15万円で厚生年金に1カ月加入すると、65歳から78万900円(老齢基礎年金)+865円(老齢厚生年金)=年額78万1766円を受け取れる計算になります。

老齢厚生年金は、収入が多くなるほど、加入期間が長くなるほど65歳から受給できる厚生年金が増えることになります。なお、厚生年金に加入すると、保険料を負担しなければなりませんので、手取り金額が少なくなりますが、保険料は会社が半分負担してくれるというメリットがあります。

また、厚生年金に加入することで、障害年金や遺族年金の保障も充実されます。公的年金は万が一の時の保険という一面もありますので、現在相談者はアルバイトとのことですが、保険料を負担することで生活が苦しくなるようなことでなければ、厚生年金に加入して保障を充実させるメリットは検討してみるといいと思います。


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監修・文/深川弘恵(ファイナンシャルプランナー)

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