スポーツの秋に! 運動時の補食にも適した秋の味覚
スポーツの秋、味覚の秋。秋が旬の野菜や果物には運動前後に適したものもたくさんあります
特に秋に旬を迎えるものの中には、最近アスリートからも注目されているサツマイモをはじめ、運動との相性が良い食材が多く見られます。運動時の補食などにおすすめな3つの食材と、秋の味覚と運動の「おいしい関係」をご紹介します。
サツマイモ……長く持続するエネルギー源になる人気の補食
糖質を多く含みエネルギー源として腹持ちのするサツマイモは補食に大人気
サツマイモの主成分は糖質ですが、カロリーはお米と比べて低いことが知られています(サツマイモは100gあたり131.9kcal、米は100gあたり351.6kcal※)。糖質以外にも食物繊維やカルシウムなどのミネラル分、さらにはビタミンCなどが豊富に含まれます。サツマイモの食物繊維は水に溶けない不溶性食物繊維がより多く含まれており、腸内環境を整えることにも役立ちます。さらに食物繊維が多いため、糖質の消化吸収がゆるやかであることも特徴の一つであり、一度食べると長く持続するエネルギー源としても注目されています。
またサツマイモのビタミンCは加熱しても壊れにくいことが知られています。活性酸素に対する抗酸化作用や筋肉痛への抗炎症作用などが期待できるので、運動時に大いに活用したい食材の一つと言えるでしょう。
カボチャ……抗酸化作用を持つ栄養素も豊富!激しい運動後の疲れにも
抗酸化作用を持つ栄養素を豊富に含み、コンディションを整えるカボチャ
その外にもカボチャには、糖質をはじめやビタミン類、食物繊維などが豊富に含まれています。体内でビタミンAに変化するカロテンは体の粘膜を強化し、抵抗力を高めることにも貢献します。「かぼちゃを食べると風邪をひかない」といわれる所以は、カロテンの豊富さにあると言われています。体調を崩しがちな季節の変わり目にも、嬉しい食材と言えるでしょう。
キノコ類……三大栄養素を効率よく取り入れるために不可欠な食材
キノコ類には豊富な食物繊維、ビタミン類が含まれる
糖質を効率よくとるためにはビタミンB1、脂質を効率よくとるためにはビタミンB2が必要といった具合に、微量なビタミン・ミネラル分もあわせて摂る必要があります。
キノコ類は種類によって豊富に含まれる栄養素が違ってきますが、たとえばブナシメジであればビタミンB1、ビタミンB2に加えて骨の合成に欠かせないビタミンDなども含まれます。またキノコ類の多くは食物繊維を多く含むことも特徴で、腸内環境を整えることにも役立ちます。
このように、秋の味覚であるサツマイモ、カボチャ、キノコ類は健康的な運動習慣をサポートする栄養素が豊富に含まれています。それぞれの特徴を理解して、ぜひ運動前後の補食や毎日の食卓で活用してみてください。
※参考
- 日本食品標準成分表2020年版(八訂)