賞味期限とは食品の「品質が変わらずに、おいしく食べられる期限」。消費期限と異なり、賞味期限切れの食品は、すぐに安全性に問題が出るわけではありません。フードロス削減のためにも大切な食材は廃棄したくないもの。

今回、All About編集部が実施したアンケートをもとに「賞味期限切れの備蓄水、いつまで飲めると思いますか?」の回答結果を発表します。また、傷んだ水を飲んでしまった時のリスクや対処法を医師の立場から解説します。

※アンケートは全国各地500名を対象に実施
※男女比:男性 162名/女性 331名/回答しない 7名
※年齢比:10代 7名/20代 121名/30代 150名/40代 139名/50代 64名/60代 18名/70代 1名
※アンケート実施期間:2021年8月17日~8月22日
 

「3か月以上過ぎても飲める」が多数派

「賞味期限切れの備蓄水、いつまで飲めると思いますか?」のアンケート結果は以下の通り。
備蓄水の賞味期限に関するアンケート調査

備蓄水の賞味期限に関するアンケート調査


最も多かったのが「臭いをかぐなど確かめてから」の17.2%、続いて「それ以上」の16%、「1日後」の14%という結果になりました。

「その他」と回答した人からは、飲料水としてではなく断水時のお風呂やトイレ、洗濯などの生活用水として使うという意見が多数寄せられました。

〇「それ以上」と回答した人の意見
・1年くらいは大丈夫だと思う。(男性 50代)
・水は栓を開けなければ変質しないはずだから。(男性 60代)

〇「1日後」と回答した人の意見
・水は悪くなったか判断しづらいから。(女性 30代)
・常温だと菌が繁殖しやすそうだから。(女性 20代)

備蓄水は長期保存が前提となっているため、賞味期限をある程度過ぎても飲むことができると考える人が多いようです。

また「1日後」と回答した人は水は腐りやすい、腐っても見た目や臭いで判断しにくいイメージを持っていることが分かりました。
 

賞味期限切れのリスクは?

では、賞味期限切れの水を飲む場合、どんなリスクが考えられるのでしょうか。

水は単独で腐るわけではありません。したがって、基本的にリスクはほとんどありません。水道水は塩素で菌の繁殖を抑えていますが、その効果は一時的です。備蓄水は厚い容器の壁により気体が通りにくくなっているので、塩素がなくても保存に適していることになります。

しかし、細菌やカビは周りの環境に多く存在しているので、保存が悪いと、容易に水に入ってくることが予想されます。例えば、フタを開けてしまう、またはフタが開いてしまっていたときに、水に細菌やカビなどが入り、それらが繁殖していくことになります。

細菌やカビの種類によって異なりますが、腹痛、嘔吐、下痢、発熱などの症状が見られます。
 

管理が重要! もう一度チェックを

下痢や嘔吐で水分が体外に出ていき、発熱で水分摂取が難しくなることがありますので、できるだけこまめな水分補給が重要です。細菌の種類によっては抗菌薬での治療が必要になるので、医療機関への受診が望まれます。

備蓄用の水は塩素などの処理がされていないので、管理には注意が必要です。ペットボトルは気体が通過することがありますが、備蓄用の水の場合は気体を通しにくくなっています。とはいえ、不適切な保管や経年による劣化が生じる可能性がありますので、ある程度、賞味期限を守って使用し、胃腸炎を予防しましょう。
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