教育費の総仕上げは大学や専門学校などの高校以降に進学する時の学費でしょう。高校までとは違い、高額の学費が必要になってきます。と同時に、自宅から遠く離れたところが進学先になると、さらに仕送りも必要になってきます。この仕送りの平均はどのようになっているのでしょうか。今回は、東京私大教連が2020年4月に首都圏の私立大学・短期大学に入学した新入生の家計負担をまとめた「私立大学新入生の家計負担調査 2020年度」をもとに紹介します。
 

仕送り平均月8万2400円。過去最低

仕送り額(入学初年度6月以降)の月平均の推移。出典「私立大学新入生の家計負担調査 2020年度」(東京私大教連)

仕送り額(入学初年度6月以降)の月平均の推移。出典「私立大学新入生の家計負担調査 2020年度」(東京私大教連)


首都圏の大学や短大に進学した学生への1カ月あたりの仕送り平均は、8万2400円。この調査が始まって以来、過去最低金額となりました。今まで過去最低だった2018年度より700円も下がっています。この平均は出費が落ち着く、入学初年度6月以降の平均です。
 
入学直後で新生活のための費用や教科書代などで出費が増える5月の平均は8万8900円。こちらも前年度比8800円減少と大きく下がっていて、過去最低ということです。下宿学生の生活は一層厳しいものになっています。
 

1994年度の仕送り平均、12万4900円!

6月以降の仕送り額平均で金額が一番高かったのは、1994年度の12万4900円。この1994年度と比べると、2020年度の仕送り額は4万2500円、34%も減少しています。
 
1994年の家計調査(総務省)では、単身世帯の消費支出1カ月平均は 17万6422円でした。同じ調査で2020年の単身世帯の消費支出1カ月平均は15万506円。2万5000円程度は支出が減っていますが、学生の仕送り額は4万2500円も減っています。より学生の仕送り額の減り方が大きいことがわかります。
 

家賃平均6万4200円、仕送り額の8割近く

家賃の平均は6万4200円と、前年2019年度6万3400円より800円高くなっています。仕送り額に占める家賃の割合は、なんと77.9%。ほぼ8割と、この割合は過去最高とのこと。

1986年度では、仕送り額に占める家賃の割合は33.7%で、家賃の平均は3万4700円。仕送りの平均は10万3000円でした。ちょうどバブル時代のこの頃は、家賃も抑えられ、仕送り額も多く、今の学生とは全く違う仕送り事情だったようです。
  

一日あたりの生活費は607円!

気になるのが、今の学生は実際に食費など仕送りから、いくらぐらい自由に使えるのか。仕送り額から家賃を引いた生活費は、1万8200円と、これも過去最低となっています。
 
生活費を1日あたりに換算すると、なんと607円! この1日あたりの生活費が一番高かったのは1990年度で2460円。下宿生の生活がかなり苦しくなっている状況がわかります。
 
この金額では生活することが困難です。最近の学生はアルバイト代で生活しているようですが、かなりアルバイトをしないと生活が成り立たないでしょう。生活費を稼ぐためにアルバイトをしすぎて、学業がおろそかになるということは避けたいところ。学業とアルバイトをうまく両立させて、充実した学生生活を送ってほしいものです。

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