乳児育児

「ほんとうに危険」ボタン電池を鶏肉の上に放置してみたら…30分後の変化が怖すぎる。幼い子供が誤飲しないためには?

ボタン電池を誤飲する危険性について、あるTwitterの投稿が話題になっています。その内容と、子供がボタン電池を誤飲しないために徹底すべきことを家庭教育研究家の田宮由美が解説します。

田宮 由美

執筆者:田宮 由美

子育てガイド

ボタン電池に関するTwitterの投稿が話題に

ボタン電池を誤飲する危険性についての注意喚起を促す投稿がTwitterでなされ、1カ月ほど前に注目が集まりました。それは、しおり@妻を撮るのが好き(@_si_yo_ri_)さんの投稿(下記)です。

「ボタン電池の裏面に誤飲の注意喚起が書いてあったので軽い気持ちで鶏肉の上に30分放置したらこうなりました。」

30分後の鶏肉には、ボタン電池の形に溶けた跡がありました。このツイートには「これは恐ろしい…」「ほんとうに危険」などのコメントが寄せられ、9000件以上のいいねが寄せられる反響となりました。

画像:実際のツイートを見てみる

 

消費者庁も注意喚起

消費者庁もボタン電池の誤飲には注意喚起をしています。令和2年に公表された注意喚起文書「家の中の事故に気を付けましょう!」(令和2年、消費者庁)には、医療機関ネットワークに寄せられたボタン電池誤飲の報告件数として次のようなデータが記載されています。
 
年齢及び事故内容別ボタン電池誤飲等発生件数

年齢及び事故内容別ボタン電池誤飲等発生件数


平成27年1月から令和元年12月末までに124件、誤飲の疑いや鼻に詰めた報告も含めると248件寄せられており、3歳未満が多くの割合を占めています。

誤飲時の使用状況を見てみると、最も多いのは「保管・放置」で、親が目を離した隙に誤って飲んでしまう事例でした。次に多いのは「おもちゃ」。電池の蓋を誤って開け誤飲するケースが多いことがわかります。
 
年齢及び使用状況別ボタン電池誤飲等発生件数

年齢及び使用状況別ボタン電池誤飲等発生件数


誤飲してしまうと、命に関わる危険性があります。親は、誤って口に入れることを避けるために、下記3点を徹底するようにしてください。

〇子どもの手が届かない場所への保管
未使用のボタン電池は、子どもの手が届かない場所に保管しましょう。また使用後、捨てる場合も、完全に屋外に廃棄するまで、子どもが触れないよう管理してください。

子どもの手が届かない場所だと思っていても、子どもの成長は早く、届くようになったり、引き出しなども開けるようになってきますので、そのあたりも注意が必要です。

〇ボタン電池を使用している製品の確認
ボタン電池を使用しているおもちゃや子どもの身の回りの製品を把握し、点検しておきましょう。

フタが外れていないか等を確認し、また簡単に電池が取り外せそうな構造になっている物には、フタをテープで止めるなどの処置を行われるとよいでしょう。

〇子どもの目に触れない場所と時間帯での電池交換
子どもは親の行動をよく見ています。電池交換をする様子も、子どもは見て、真似をしようとすることもあります。また交換している最中、ボタン電池を子どもの目のつく所に、つい置いてしまい、一瞬の隙に子どもが誤飲することもあります。

電池交換をする時は、子どもの目の触れない場所や時間帯に行いましょう。

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【関連リンク】
・消費者庁 ニュースリリース「家の中の事故に気を付けましょう!
 
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