これが正解! プロが選ぶ、食品収納用品のポイント5つ
棚収納に直接モノを並べるやり方は、ショップで陳列するような手間がかかる。中身の見えないボックスには日ごろの点検とネームラベルが必須
整理上手な人にとっては、それが面倒なことではありませんが、片づけが苦手な人にとっては失敗の元。見映えより、見てすぐ分かるしまい方を優先して、収納用品を選ぶことをおすすめします。
片付けのプロ達によると、様々な事情のクライアント宅があっても、「コレなら失敗しない」という究極の商品はたったの3種類。それは、中身が見える実用的な収納用品です。そこでまずは、プロが食品ストック用として収納用品を選ぶときの5つのポイントを押さえておきましょう。
- 買いそろえたり、買い足したりできる
- 棚収納に合わせてサイズが選べる
- 出したり入れたりしやすい
- 中に入れた食品チェックがすぐできる
- 汚れても手入れがしやすい
以上のポイントをイケア・無印良品・ニトリの商品から選び抜いたものに絞り、それぞれの使い勝手を見ていきましょう。
食卓にそのまま出してもおしゃれ! イケアの「VARIERA(ヴァリエラ)」
小さいサイズは幅24cm×奥行き17cmで、横向きに2個並べると大きいサイズの幅になる
大きいほうは幅34cm×奥行き24cm。棚板の奥行きとしてはやや浅めの収納場所で使います。ボックスの前面に切り込みがあって少し浅くなっているため、正面から見て中身を確認しやすく、また、左右に楕円の穴が開いているため両手で持ちやすくなっています。
小さいサイズのボックスは、外観と内側が同色のホワイトの他にも、グリーンやオレンジなど7色のカラーバリエーションがあり、子どものおやつを色で区別するといった使い方ができます。
光沢のある白い外観は清潔感があり、棚から取り出してキッチンやテーブルへ持ち出して使えるのが特徴です。
角型で無駄なく並ぶ、無印良品の「ファイルボックス」
スタンダードなファイルボックスと同じく、幅は10cmと15cmがある
無印良品のA4サイズのファイルボックスは、奥行き32cmが必要な棚収納の目安。食品をしまう収納用品としては、ボックスの高さを低く抑えた12cmのものが適しています。
ファイルボックス1/2というタイプは、立てて入れたレトルトや袋入りの食品などの先端が見える状態になるため、目が届きやすく出し入れのしやすさを考えた棚収納に仕上げることができます。「どこだったかな?」「確かあったはず」という迷いがなくなって、在庫チェックに手間がかかりません。
ニトリの「ハンドル付きの吊り戸棚ストッカー」で高い所を無駄にしない
画像のSサイズは幅18cm×奥行き30.1cm×高さ22.2cm、Mサイズは幅22.5cm。
そこで使いたいのがハンドル付きの吊り戸棚ストッカー。高い所にあっても出し入れしやすくなるため、空間を無駄なく使うことができます。
レトルトや乾物などを種類別に整理すれば、透けて見える材質のため中身が一目瞭然。さらに入れ物ごと引き出せば、どれくらい残っているのかがすぐに分かります。
棚収納の寸法を計り、3種類を組み合わせて上手に使う
【3社の商品を戸棚3段を使って並べたときの寸法と見た目の比較】
左:ニトリのSサイズ2個を並べるには、幅36cm以上×奥行き30.1cm以上が必要。無印良品のスタンダート2個とワイド1個を並べるには、幅35cm以上×奥行き32cm以上が必要。イケアのボックスを横向きに大きいタイプ1個と小さいタイプを前後に2個を並べるには、幅41cm以上×奥行き34cm以上必要。
右:同じ棚にニトリと無印良品の収納用品を同じように並べ、イケアの小さいボックスを置いたときの比較。イケアの小さいボックス2個を並べるには幅34cm以上必要。
無印良品とニトリの商品を同じ戸棚の中で並べて使っても、空間を無駄なく活用することができます。その戸棚にイケアの商品を加えて並べてみると、さらに幅を広めにとることになったり、奥側か手前側に空間が残ってしまったりするので、組み合わせをじっくりと検討してから選びましょう。
また、ストックしたい食品の種類や分量は家庭によって異なります。レトルト、缶詰、乾物、乾麺、豆類、粉もの、お菓子など種類別に分けたり、箱入り、袋入り、チューブ、ボトルといった形で分けたりすることがあるかもしれません。どのように分けて収納するのかを考えて、収納用品の個数を割り出してください。
ステイホームでおうちごはんの機会が増えて、食生活関連のストックが増えています。ここで紹介した3種類の収納用品は、食材をしまう目的以外にも使えるという点も見逃せません。食品の近くにしまっておきたい紙ナプキンやお弁当グッズ、ランチョンマットなど、パントリー(食品庫)の整理整頓に役立つことも頭に入れておくと使いまわしが利きます。