なぜ「手書きコミュニケーション」は印象に残りやすいのか
●文字にその人らしさが出るから(上手下手ではなくオリジナリティがポイント)●相手へのささやかな気づかいや、ひと手間が自然と伝わるから
●メールなどと比べて実践する人が少なく、意外性があるから
筆者自身、20代の頃から口下手(しかも無表情!)で、対面のコミュニケーションではかなり苦労しましたが、短いメモやお礼状を手書きする習慣のおかげで、印象に残っていると言われたり、新しい仕事につながったりするようになりました。公私ともに手書き習慣にはかなり助けられたと感じています。今回は、試してみてもいいかな……という方のために、難易度別に3つの方法をご紹介します。
短いメモから始めてみませんか
難易度1 付箋メモ
一番簡単で続けやすい方法です。用意するものは75mm四方の付箋紙とジェルボールペン(滑らかに書ければOK)のみ。社内で資料を渡す時などに「とても参考になりました。ありがとうございます!」のような一言を添えます。電話の伝言メモのような感覚で緊張しない相手から始めて、少しずつ範囲を広げていきましょう。【効果を高めたいなら】
・最初に相手の名前を書く(例:鈴木さん、資料ありがとうございます。)
・常に同じ色の付箋を使って印象づける。自分のイメージに合っているものが良い
難易度2 一筆箋やミニカード
社外に書類などを送る機会が多いなら、そこにメッセージを添える方法もあります。その場合は一筆箋やミニカードのように短い文章でさまになるアイテムが便利です。文章で悩むなら、最初は「相手の名前、直近のやりとりの御礼や簡単な挨拶、本文(送付物について)、よろしくお願いします、自分の名前」のように、自分なりの定型文を用意しておけば安心です。無理して縦書きする必要はないので、使いやすいものを選びましょう。【効果を高めたいなら】
・シンプルなものを基本に季節や自分のイメージ、相手の好みを考えて一筆箋やカードを選ぶ
・万年筆を使って上質感を出す。万年筆は安価なものであれば数百円から入手可能
難易度3 ポストカード
少し難易度は上がりますが、より心に残るのは郵送のお礼状です。筆者は、切手を貼ったオリジナルデザインのポストカードを持ち歩いていて、名刺交換をした日に投函するスタイルを基本にしています。構成は「相手の名前、時間をいただいたことへの感謝、これからもよろしくお願いしますの一言、自分の名前(署名)」というシンプルなもの。肩肘張らずに実践できるスタイルが見つかると続けやすくなります。
【効果を高めたいなら】
・デザインにこだわる(季節の切手やオリジナルのポストカードなど)
・気持ちを届けるスピードにこだわる(会ったその日にすぐに出すなど)
新しい習慣を取り入れるのは少し手間かもしれませんが、新たな機会や出会いを楽しみに、まずは始めてみませんか。続けるうちに少しずつあなたの印象が変わっていくはずですよ。