31歳からの恋愛相談室:今回の回答者は藤本シゲユキさん
「31歳からの恋愛相談室」今回の回答者は、藤本シゲユキさんです
■藤本シゲユキさんプロフィール
今回の回答者:藤本シゲユキさん
ホストクラブオーナーを経て、女性向けの恋愛カウンセラーになるという異色の経歴の持ち主。2014年からアドバイザー業に専念。男性心理を知りつくした立場から、人生と恋愛の成功率を上げるための的確なアドバイスを行う。累計相談件数5000件以上、HPは月間100万PV超。
HP:だまされない女のつくり方
twitter:@hamshigesan
お悩み:アラフォー女子が年下男子にアプローチする際のポイントが知りたいです
お悩み:アラフォー女子が年下男子にアプローチする際のポイントが知りたいです
私は結婚歴がない47歳未婚女性です。40代になってからようやく婚活をはじめたのですが、出会う同年代の独身男性は、友人にもなれないような方ばかりです。
当たり前なのですが、同年代かそれ以上の年齢で素敵だと思う方はほぼ100%の確率で既婚、または彼女がいます。そして素敵だなと思う独身男性はみな年下の方です。
しかし、男性は若い女性が好きな方がほとんどで、年上の女性を恋愛対象に考える男性はまれだと思い、今まではアプローチできずにいました。でも最近は、気になる人には自分から声をかけてみたいと思い始めています。
年上の女性はどうやって年下男性にアプローチすればいいのか、ぜひ教えてください。
アドバイス1:年齢を理由に婚活を諦めない心意気やよし!
せっかく婚活を始めたのに、出会う男性がことごとく受け入れられないような人たちばかりだと、つらいですよね。おっしゃるとおり、クローバーさんと同年代かそれ以上の年齢で素敵だなと感じる男性は、ほぼ結婚しているか、もしくは彼女がいます。
そして残念ながら、世の中には若い女性が好きな男性の方が比率的に多いことも、紛れもない事実です。
じゃあこのまま諦めればいいのかというと、それは違いますよね。
気になる人には積極的に声をかけてみたいと思われた、クローバーさんの気持ちは素晴らしいです。その心意気やよしというやつです。
アドバイス2:年の差がある相手にアプローチする際は、自分の立場を冷静に捉える必要がある
では、年上の女性が年下の男性にどうやってアプローチすればいいのか?その方法をお伝えする前に、ものすごく重要なことをお話しさせていただきます。あらかじめお伝えすると、かなり辛辣で現実的なお話です。
それは、男女共通して年齢が離れた異性にアプローチをするときは、身の程をわきまえておかないといけないということです。どれぐらい年齢が離れたらという明確な基準はありませんが、一回り前後離れていたら、注意が必要です。
なぜこんなお話を先にしたのかというと、身の程をわきまえず積極的に年下の異性にアプローチした結果、煙たがられたり嫌われたりする人たちが今も昔も後をたたないからなんですよ。
つい先日Twitterを見ていたら、流れてきたツイートで次のようなものがありました。
「私は25歳で同年代の人を探しているのに、アラフォー以上の男の人がいいねしてくるのってなんなの? 行くわけないんだけど」、たしかこのような内容だったと思います。
この女性はどうやらマッチングアプリで恋人を探しているようでした。このツイートに結構な数のいいねがついており、彼女の投稿に共感した女性たちがたくさんリプライしていました。
この現象は、女性に限った話ではありません。言わないだけで多くの男性も同じなんです。
なぜ言わないのかというと、女性が年上男性の勘違いを非難してもあまり叩かれることはありませんが、逆のケースだと女性からものすごい反感を買うからです。
多くの男性が一回り近く年齢の離れた女性にアプローチされて思うのは、「なんでわざわざ年上に行かないといけないんだ」なんですよ。つまり、ツイートしていた女性と同じことを考えているわけです。
しかし、世の中には一回りかそれ以上の年齢差カップルがたくさんいますよね。
だから、自分も彼ら彼女らと同じようにできるんじゃないかと思ってしまうのですが、いくらそういうカップルがたくさんいても、世間的に見ればマイノリティであることを忘れてはいけません。
大多数の人は、自ら好んで大きく年齢が離れた異性を選ばないのです。基本的には同世代を選びますし、年上の異性が恋愛対象になるかもという発想すらありません。
厳しいようですが、これが現実です。
たとえば、ある男性が、二回り以上年齢の離れた年下女性に告白して、振られて気持ち悪がられたという出来事がありました。この男性は「かわいそう」ではないんです。「なんで告白して行けると思ったん?」なんです。
あるいは、ある女性が、親子ほど年の離れた男性に恋をして、一緒に歩いているところをその子の友達に見られてしまい、お母さんだと思われてショックを受けたという出来事がありました。この女性も「かわいそう」ではありません。「お母さんだと思われて当たり前」なんですよ。
「私はそんな勘違いを起こさない」と思われたかもしれませんが、相手の年齢に限らず誰かに恋をすると、人は冷静ではいられなくなります。
自分のことを特別扱いしてほしいと思うし、期待もするし、思うような進展や態度が見られないと、イライラもするし悲しくもなるし、焦ったり不安になったりもします。
それが人間です。
散々辛辣で現実的なお話をさせていただきましたが、これはクローバーさんだけではなく、年下の異性を狙いたい人たちが大前提として理解しておかないといけない現実なんですよ。
とくに若い頃にモテていた人は、アラフォー、アラフィフになってもそのモテが継続していると勘違いしているケースが多いので、「自分はまだ若い女(男)にいける」と本気で思っている場合がよくあります。
美人だから、顔がかっこいいからは関係がありません。一回り前後年齢が離れた異性にアプローチをするときは、細心の注意と冷静さが必要なんですよ。
ちょっと優しくされただけで勘違いしないこと、ちょっと特別扱いされたぐらいで舞い上がらないことが、年下の異性にアプローチする上で重要なことになるのです。
アドバイス3:年の差がある相手へのアプローチはまず「人として仲良くなる」ところから
アドバイス3:年の差がある相手へのアプローチはまず「人として仲良くなる」ところから
しかし、6歳以上年齢が離れている、あるいは相手が30代となると話が変わってきます。
まず、どうやってアプローチするのかというと、最初は「人として仲良くなる」ことを目指しましょう。
これは相手が年下に限定された話ではありません。そもそも現代の男性は、相手が誰であれ、出会ったばかりなのに恋愛関係に進展させたいという魂胆が見えたら引いてしまうという人が多いです。
とくに、男性の草食化が著しく進んでいるともいわれています。いきなり恋愛モードで女性から来られると、引いたり構えたりするのはある意味、当然だといえるでしょう。
なので、最初は男女ということを意識させず、人として仲良くなることを目指すわけです。
人として仲良くなってきたら、今度は友達ポジションを狙います。つまり、その男性が普段仲良くしている友達と、同じポジションに入るということです。
恋愛がうまくいかない女性の多くは、悲しい現実として、意中の男性の友達にもなれていないというケースがあまりにもよくあります。
極限まで言い方を悪くするのであれば、一緒にいてつまらないし楽しくないから、友達にすらなれないんですよね。
好きな男性の友達ポジションになるというのは、相手を楽しませるエンタメ力や、おもてなし精神も必要になるので、実はそんな簡単なことではありません。
しかし、この部分をクリアしないと次の展開にはいけないので、そうできるかどうかはクローバーさんのコミュニケーションスキルにかかっているといえるでしょう。
アドバイス4:年の差がある相手にアプローチする際は、焦りは禁物!
そして、友達ポジションを得ることができたら、ようやく恋愛モードに突入することができるのかというと、まだ早いです。あくまでも友達としてしか相手がこちらのことを見ていなかった場合、急激に距離を縮めようとすると、ショックを受けられることがあるんですよ。
前述した、二回り以上年の離れた女性に告白して振られた男性が、なぜ気持ち悪がられたのかというと、おそらくは「友達とすらも認識してない人」から、いきなり恋愛対象として見られたからなんです。
でも、この男性が友達ポジションを獲得できていたなら、この女性は気持ち悪がるというよりは、むしろショックを受けたはずです。このショックは、今まで友達と思って仲良くしていたと思ったのに、結局下心があったのかという裏切られた気持ちですね。
繰り返しになりますが、一回り前後年齢が離れた異性にアプローチをするときは、細心の注意と冷静さが必要です。友達ポジションを得られたとしても、まだ焦ったらダメなんです。
ここで重要になるのは、「自分が女性として相手に受け入れてもらえているかどうかの確認」です。
この確認は、たとえば「あなたの年齢から見て、私世代の女性って恋愛対象になるの?」とか、「あなたから見て、私ってどんな女性に見えてるの?」といった言葉で、自分が異性としてどう見られているかを質問するんですよ。
どのような答えが返ってくるかは、もちろん人それぞれバラバラですが、「女性として見られているんだな」という手応えは、相手の言動と態度でなんとなくわかります。
相手の男性と友達になるぐらい仲良くなっているわけですから、この手応えは勘違いにはならないんですね。
わからないのだとしたら、それだけ相手のことを見てないということになります。
自分が女性として相手に受け入れてもらえていることがわかったら、ようやくそこで踏み込んでいきます。
たとえば、こんな風に。
「いきなりこんなこと言うと引かれるかもしれないけど、実はあなたのことを男性として意識してる自分が最近いるんだよね。でも、年齢も離れてるから、そんなこと急に言われたら迷惑になるかなと思って言えなかったんだ。
あなたは私に何も勘違いさせるようなことはしてないし、ただ私が意識するようになっただけなの。迷惑に思ったら本当にごめん。でも、これ以上気持ちが暴走する前に、話しておきたくて」。
このように伝えて、後は相手の男性がどう答えるかによって、結果が変わります。
「実は俺も意識していた」というように返ってきたら、そのまま恋愛成就になり、相手が友達以上の関係を望んでいないのであれば、そこで引くことになります。
ここまで直球で言うことに抵抗がある場合は、「あなたに彼女ができたら嬉しい反面、正直複雑だな」とか「友達だから喜んであげたいけど、素直に喜べないかもしれない」というように伝えて反応を見ても、かまいません。
他には、年下の男性がクローバーさんのことをものすごく気に入って、アプローチをしてくるというケースもありますから、進めたい気持ちがおありでしたら、そのまま恋愛関係に進展させるといいですね。
これまでにお話ししたアプローチ法は、すごく遠回りでまどろっこしい方法だと感じられたかもしれません。
相手が同世代や年上の男性であれば、ここまでしなくても別にかまわないです。しかし、年下の男性にアプローチをする際は、年齢が離れるにつれて気をつけた方がいいのは間違いないでしょう。
年の離れた男性に恋をして距離感を無視して接してしまい、盛大に拒絶をされて傷ついている女性って、実はめちゃめちゃ多いんですよ。
ですが、今回お話したような接し方だったら、最終段階に行くまでこちらは恋愛の空気感を出していないわけですから、もし相手の男性が「君と付き合うつもりはない」と言ってきたのだとしても、「え?私は人として好きだから接してただけなんだけど」と言えるので、自分を守ることもできるんですよね。
繰り返しになりますが、5歳差程度ならここまで慎重にならなくてもかまわないので、年齢差が開くにつれて意識するように心がけてみてください。
■関連記事
「31歳からの恋愛相談室」特設ページ
Q.気になる彼が突然フェードアウト、気が狂いそうです
Q.付き合う前にセックスはNG?でも体の相性も気になります
Q.「重い女」じゃだめですか?そもそも重いってなんですか?