お金の使い方は人それぞれですが、かといって使えるお金には制限があります。そんな中で、何にお金を使うのが賢いやり方なのか。今回は30代がどんなことにお金を使っていけばいいのかを、セゾン投信株式会社の中野晴啓会長に聞いてみましょう。

今回の質問はこちら。

Q:これからの30代は何にお金を使ったらいいですか?

 

「世代」の定義が変わってきている

中野さん:30代のお金との付き合い方の前に、まずは今日本の社会構造が大きく変わろうとしていることを認識してほしいです。厚生労働省の「令和元年簡易生命表の概況」(※1)によると、日本人の平均寿命は男性81.41歳、女性87.45歳です。そして今は、人生100年ともいわれています。

厚生労働省「人生100年時代構想会議中間報告」(※2)では、2007年に生まれた子どもの半数は107歳まで生きる可能性もあるそうです。人生100年と考えると、人が生きる時間が長くなり、その分年代の捉え方も変わってきています。昔の30代はそろそろ中年を意識するような年でしたが、人生100年で考えればまだまだ若者ですよ。

 参考資料
※1「令和元年簡易生命表の概況」厚生労働省
※2「人生100年時代構想会議中間報告」(平成29年12月)厚生労働省
 

30代は自己投資にお金を使う

中野さん:そう考えた場合、30代が何にお金を使っていけばいいのかというと、まずは自己投資です。社会の中で自分の価値を上げていくことに、お金を使うべきですね。国税庁の「令和元年分民間給与実態統計調査」では、30代の平均給与は30~34歳が410万円、35歳~39歳が445万円(男女平均)(※3)となっていますが、自己投資をするお金がないといって何もしないのを卒業する年代です。

お金が足りないと思うならば、生活スタイルを変えて身の丈を縮めてお金を作りましょう。欲しいものもあるし、もっと遊びたいと思う気持ちもわかります。もちろん我慢するのはつらいし面倒でしょうけれど、今の我慢が将来に大きく反映されてくるのです。

自己投資をすると最初はリターンが小さくて、「なんだ、だめじゃん」と途中で投げ出したくなりますよね。でも続けることで、将来必ず大きな成果を生みますよ。それがレバレッジです。
 
若者である30代にかけたレバレッジの効果は、40代、50代、それ以降も続きます。例えば時間と労力を使って資格を取れば、それは一生使える武器になり得ますよね。その武器を着実に作っていくことが30代のお金の使い方になってきます。
 
 参考資料
※3「令和元年分民間給与実態統計調査」国税庁

――次回は「これからの40代は何にお金を使ったらいい?」について聞いていきます。

教えてくれたのは……
セゾン投信株式会社 代表取締役会長CEO 中野 晴啓(なかの はるひろ)
セゾン投信株式会社 代表取締役会長CEO 中野 晴啓

セゾン投信の中野晴啓会長



1987年クレディセゾン入社。セゾングループの金融子会社にて資産運用業務に従事した後、投資顧問事業を立ち上げ運用責任者としてグループ資金運用のほか、海外契約資産などの運用アドバイスを手がける。その後、クレディセゾンインベストメント事業部長を経て、2006年セゾン投信株式会社を設立。2020年6月より現職。現在2本の長期投資型ファンドを運用、販売しており、顧客数は約15万人、預かり資産は4000億円を超える。一般社団法人投資信託協会理事。公益財団法人セゾン文化財団理事。著書に『預金バカ』(講談社+α新書)、『つみたてNISAはこの8本から選びなさい』(ダイヤモンド社)など。

 

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