毎日使う食器セットは食器棚にしまわず、取りやすい場所にスタンバイ
バスケットに入れればピクニック気分で子どももお手伝い
一般的に食器は食器棚にしまうものと思われがちですが、キッチンの引き出しや吊戸棚を利用するといった家庭も増えつつあります。普段使いの器をひとまとめにしてカゴやボックスなどの収納用品に入れ、キッチンカウンターの上やオープンラックに置いておくのです。毎日使うからホコリの心配はいりません。これなら配膳の準備を家族にお願いすることもできるでしょう。
テーブルで使う定番アイテムにも指定席を
いつも出しっぱなしにしている革素材のティッシュケースと手作りコースター
仕事や勉強をしながら、頻繁にお茶を飲むことが増えた収納環境プランナー・みのわ香波さんは、「ポットを置くこともできる大きいサイズのコースターを手作りした」といい、テーブルに出したままにしているそう。もともと持っていたティッシュケースと馴染む色を素材にしているため、ゴチャついた印象にはなりません。特徴的なテーブルとも調和がとれています。
食事のときによく使う調味料は、トレイやカゴを使ったレストラン方式で
出してあるからこそ片付くスタイルへ切り替え
テレビ台にリモコンを戻すのをやめて、ソファの脇にあるポケットに入れる
マガジンラックはテーブルに向かっている時に振り向いた位置に。古民家のインテリアに溶け込む、色と質感にこだわった道具選び
古民家暮らしの整理収納アドバイザー・吉田章子さんは、家族が共有するものは、使う場所の近くに見えるように置くことを心がけているとのこと。マガジンラックには、新聞のほか生協の注文書などを。マッサージソファに座ってから使うひざ掛けは、その場ですぐ取れようにしているそうです。
戸棚や引き出しの中にきちんとしまうのが面倒だと感じる家族がいる場合、整理整頓を押し付けるのではなく、出しっ放しになっているモノを見極めて簡単に片付くやり方に切り替えた方が得策です。
出したままでもインテリアの一部になる収納を
すぐに使える場所に出して置けるのは、好きなテイストで統一しているから
使ったらすぐ戻せるという効率の良さだけではなく、お気に入りの収納道具でインテリアの一部にしているのがポイントです。
お世話の多いペットと暮らす部屋づくりも、出し入れしやすい収納が正解
一番上の段にフタをすると、そこも置き場所になる。キャスター付きなので使いたい所へ自由に移動ができて便利
扉を開ける動作がないからカゴを棚に置くだけで片付く
キッチンのシェルフにはメタセコイヤのカゴを置き、ドックフードやスケール、おやつ、予備のフードを保管。ご飯の準備がサッとできて使いやすいそうです。「必要なモノをいつでも使うことができ、終わったらすぐに戻せるから、忙しいときでもペットに優しく接することができる」 といいます。
敢えて出したままにして片付ける方法は、気負うことなく取り組めます。心地よく過ごす時間を大切にした部屋づくりをしていきましょう。無理なく続く、スッキリ片付くプロのテクニックを取り入れましょう。