服の購入は「式以外での着回しのしやすさ」で選ばれる方が多くなっていますが、そこで活躍するのがコサージュです。同じ服なのに「コサージュひとつで雰囲気を変えてしまう」なんて素晴らしいですよね。
今回はネットショップで販売・運営されている株式会社VOXinternationalの砂川さんにコサージュの選び方やマナーのお話を伺いました。
コサージュは卒入学式の服装にマナーとして付けるべき?
透け感のあるオーガンジーのような生地で作られたお花にパールやラインストーンを合わせた品の良いフラワーコサージュ 価格 : 2730円(税込)
一般的に卒業式では、黒や紺などベーシックな装いが多いため、コサージュを付けることで明るく華やかな雰囲気になります。喜びの気持ちを相手に伝えるという表現のひとつとして、ぜひ利用してもらいたいですね。
卒入学式で違いはある? おすすめのコサージュの色
艶やかなサテン調のお花を透け感のある花びらで囲ったフラワーコサージュ 価格:2180円(税込)
しかし一般的に卒業式・卒園式は、入学式に比べると厳粛な雰囲気であり、服装も暗めでよりフォーマルなスーツやなどを着用するため、コサージュの果たす役割はより大きくなります。季節感を意識しつつ目立ちすぎない淡いベージュやアイボリー、グレー、ネイビー、薄いピンクや薄い紫などの色を選ぶとよさそうです。
入学式には華やかで明るい色のスーツを着ることが多いので、パステルカラーなどの明るい色、白やアイボリー、淡いピンクや淡い水色などが綺麗に映えるのでおすすめします。
もし卒業式・入学式の両方で使いたい場合は、薄いベージュやホワイト、オフホワイトなどどちらのスーツにも合わせやすい色を選べばOKです。あくまで子どもが主役のイベントなので、派手すぎない色やデザインを選びましょう。
卒入学式で付けるコサージュの花の種類
コサージュの花の種類は、季節感のあるものとして桜、また華やかさが出るバラの花が多くなっています。卒業式のコサージュで気を付けたいのは、スパンコールやビーズなど派手なのものはNGということ。おすすめはレースやサテン素材、またふんわりとした柔らかな印象のある、本物のお花のようなコサージュです。最近はパールでできたお花のコサージュや、お花にパールがあしらわれた華やかなコサージュがトレンドです。
反対に入学式の服装は春っぽく明るめのカラーが多いので、スパンコールやビーズのもので華やかさを出しても大丈夫です。
コサージュを付ける位置、高さや左右の正解は?
コサージュの付け方などに決まりはありませんが、基本は相手から見て右側に着用します。付ける位置は、胸よりも高い鎖骨の上あたりが顔周りをパッと華やかに明るい印象にします。ただし、必ず胸より高い鎖骨の上あたりという決まりはなく、コサージュのデザインやその日のコーデによってバランスを考えて位置を調節してください。
また縫い目に合わせてコサージュのピンを刺すと、針穴が目立ちにくいのでお試しください。
コートを着ている場合は持ち運ぶか、コートに付けて行き会場で付け替える、もしくはつぶれても大丈夫なコサージュをつけると安心です。
■マグネットで挟むタイプのコサージュも
お洋服に穴を開けずに強力なマグネットで挟んでしっかり固定できるコサージュも便利です。シフォンのブラウスや地薄のお召し物でもしっかり留めることができるように、コットンや布の切れ端などあて布をすることをおすすめします。
コサージュをつけない代わりのアイテムやアクセサリー
サークル型のキラキラと美しくきらめくパールブローチ、リースのようなストーンとパールデザインがコーデのアクセントに 価格 : 1680円(税込)
また、コサージュ以外のおすすめは、パールアクセサリーの一点投入。メリハリが乏しくなりがちな入学式・卒業式のコーディネートが、シックで上品な印象に仕上がる、フォーマルな装いにも悪目立ちしない心強いアイテムです。ただし、式典時はアクセサリーのつけすぎは禁物であるため、上品で控えめなアクセサリーを選びましょう。
いかがでしたでしょうか。知らなかったコサージュの種類やマナー、購入時にぜひお役立てくださいね。なお、主役の子どものコサージュですが、家族写真等、ご家庭での着用は自由ですが、学校や式典での着用は学校によって決まりがあると思います。お子様の学校に問い合わせてくださいね。
取材協力:株式会社VOXinternational