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都立高校の国語入試で使える裏ワザ!「合否を左右する」点数アップ法

今回は、都立高校の国語入試で使える裏ワザ、攻略法をご紹介いたします。都立高校一般入試において、国語は合否に関わる特に重要な科目です。入試は国語から始まり、国語のでき具合が後に続く4科目の入試問題を解く精神状態を左右するからです。

西村 創

執筆者:西村 創

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都立高校の国語入試問題で合否を左右する衝撃の裏ワザ!

都立高校の国語入試で使える裏ワザ

都立高校の国語の一般入試は合否に関わる重要科目。合否を左右する攻略法とは……

都立高校一般入試において、国語は合否に関わる特に重要な科目です。なぜなら、入試は国語から始まり、国語のでき具合が後に続く4科目の入試問題を解く精神状態を左右するからです。そこで、すぐに点数が上がる、都立高校一般入試国語の攻略法を紹介しましょう。
 
<目次>
 

大問1・2の漢字の読み書き攻略法

大問1は漢字の読みの問題、大問2は漢字の書きの問題です。

実は大問2の漢字の書きの問題は、20年以上、小学生範囲の漢字からしか出題されていません。小学生範囲の漢字を正確に書けるように練習し、中学生範囲の漢字は読めるようにしておけば、大問1、2で20点取れます。
 

大問3の小説文問題攻略法

大問3は、小説文を題材にした問題です。次の2つのことを知ると、正解率がアップします。

■「この表現から読み取れる」ものを選ぶパターンの問題
大問3には、次のような問題が3問程度出ています。

「〇〇〇〇〇〇」とあるが、この表現から読み取れる□□□□□□の様子として、最も適切なものは、次のうちではどれか。

設問文に、「この表現から読み取れる」ということが書かれているこのパターンの問題です。実は、本文を見ずに正解の選択肢を選べます。

なぜなら、「この表現から読み取れる」の「この」とは、当然ながら、設問文内の傍線が引かれている「〇〇〇〇〇〇」を指しているからです。従ってこのパターンの問題は、本文を読む必要がありません。設問文内の傍線が引かれている「〇〇〇〇〇〇」だけ見て、それに最も近い言葉が含まれている選択肢を選べば正解できます。

■過去20年間、正解になったことがない選択肢
また、選択肢文中につぎの言葉が含まれている選択肢がよく出てきます。でも、これらの言葉が含まれる選択肢が正解になったことはありません。
  • 時間の経過ともに
  • 細部までありのままに
  • 対比を用いて
  • 順序立てて説明的に
  • 幻想的に
ただし、上記の言葉が含まれる選択肢が今後、正解になる可能性がゼロとはいえません。一応、本当に不正解かどうかの検討は必要です。しかし、上記の言葉が含まれている選択肢を答えとして選ぶのは、慎重に判断した方が良さそうです。
 

大問4の論説文問題攻略法

大問4は、論説文を題材にした問題です。次の3つのことを知ると、正解率と得点がアップします。

■「100%」を意味する言葉が含まれる選択肢は、不正解の可能性大

■選択肢文中に次の言葉が含まれている選択肢は、不正解の可能性大です。
  • 必ず
  • 常に
  • 誰でも
  • いつでも
このような例外がない、100%を意味する言葉が含まれる選択肢は不正解だと考えてOKです。世の中に、絶対的なことはほとんどありません。もちろん、「絶対」不正解とは言い切れないので、一応検討はしてくださいね。

■指示語は前、理由は後ろをチェック
大問4の傍線部問題は、次のうちの3パターンです。
  1. 傍線部の指示語が示しているところを探す問題
  2. 傍線部の理由が書かれているところを探す問題
  3. 傍線部と同じことを言い換えているところを探す問題

1は、傍線部の直前に書かれている内容に最も近いことが書かれている選択肢を選べば、正解になります。2は、傍線部の直後に書かれている内容に最も近いことが書かれている選択肢を選べば、正解になります。3は、傍線部の前後に書かれている内容に最も近いことが書かれている選択肢を選ぶしかありません。
 

作文はテーマを守ってミスなく書けば10点満点!

都立高校入試 国語

減点式の採点である作文。内容の深さや文章のうまさは関係ない

大問4の作文は、減点式の採点です。内容の深さや文章のうまさは関係ありません。与えられたテーマに沿って、日本語の使い方が合っていて、字を間違えなければ、10点満点がもらえます。

テーマはたいてい、最終段落に書かれている筆者の主張のまとめ、結論です。その内容に賛成することを宣言し、その理由にふさわしい体験談を「作文」し、最後にもう一度、賛成であることを述べればOKです。

頻出のテーマは、「コミュニケーション」「科学技術」「環境問題」です。「コミュニケーション」系のテーマの体験談は家族や友人関係、学校の行事や部活のエピソードが書きやすいでしょう。「科学技術」「環境問題」系のテーマは「最近~というニュースが報じられているのを見た。」とすれば体験談となります。
 

大問5の論説文問題攻略法

大問5は、現代文と古文の融合文を題材にした問題です。次の3つのことを知ると、正解率と得点がアップします。

■古文にはすべて口語訳がついているので解き方は現代文と同じ
都立高校入試の古文にはすべて口語訳がついています。古文の文法や単語勉強の優先度は下げてOKです。また、古文の全体内容を把握できているかを試す問題が出されます。その問題の選択肢を先に読めば、本文を読まずに、今回の話がどんな話なのかをつかむことができます。

■「○○さんの発言のこの対談における役割とは」問題はプラスを選ぶ
大問5に高確率で出題される、「○○さんの発言のこの対談における役割を説明したものとして最も適切なのは、次のうちではどれか」という問題があります。
これは実在、または実在した人物の対談における役割を選ぶ問題です。その人物に対して否定的な表現がある選択肢が答えになったことは、過去20年間一度もありません。「その専門家の発言で対談の内容が深まった」という説明の選択肢から答えを選ぶとよいでしょう。

■「○○とあるが、同じ意味・用法で文をつくれ」問題の裏ワザ
本文中の指定語と同じ意味・用法で文を作らせる問題が過去くり返し出題されています。
平成26年に出題された「私はもとより文字を書くことを知らない」の「もとより」を用いて文を作る問題などです。このような例文作成問題は、本文をわずかに変えるだけでOKです。「妹はもとより英語を書くことを知らない」とすればマルになります。

平成27年には「それはさながら曲水の宴のようです」の「さながら」を用いて文を作る問題が出ています。「あれはさながら東京の景色のようです」とすればマルになります。指定された言葉の意味・用法を知らなくても、マルをもらえる例文作成は可能です。
 

都立高校の一般入試は過去20年以上出題傾向に大きな変化ナシ

都立高校の一般入試は、過去20年以上出題傾向に大きな変化ナシ

都立高校の一般入試は、過去20年以上出題傾向に大きな変化ナシ

都立高校の一般入試は過去20年以上、出題傾向に大きな変化はありません。紹介した方法を知ったうえで、過去問を数年分見直してみましょう。確かにその通りだと、気づくはずです。そして今春の入試も出題傾向に大きな変化はないはずです。

国語で高得点を取って、都立高校合格に近づきましょう!

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