苦手科目の底上げか、得意科目の上乗せか、方向性を決める

入試までの残りわずかな期間は方向性を決め、分野と単元を絞って勉強する必要があります。

入試までの残りわずかな期間は方向性を決め、分野と単元を絞って勉強する必要があります。

入試までの残りわずかな期間は方向性を決め、分野と単元を絞って勉強する必要があります。

方向性とは「苦手科目の得点の底上げを図る」のか「得意科目の得点の上乗せをめざす」のかということです。どちらに時間を重点的に投入すべきかは、人によって異なります。また、第一志望校の入試によっても判断がかわってきます。

「苦手科目の底上げ」戦略

第一志望校の入試過去問において、苦手科目で平均30~40点程度しか取れないようであれば、その科目で50点以上取れるように勉強するのがいいでしょう。これが「苦手科目の得点の底上げ」です。

ただし、都立高校の独自入試や、私立高校の一部の入試では科目によって、受験者平均点が30点を下回るようなケースもあるので要注意です。そのような場合、その科目では差がつかず、合否を分ける決め手になりません。

具体的に言うと、20点程度しか取れなくても、他の科目でそれなりに得点できていれば合格できます。したがって、難度が高く、受験者平均点の低い傾向の科目が苦手科目である場合、今から勉強しても高得点を取れるようになる可能性は低いわけですから、勉強の優先度を下げてもいいでしょう。

苦手科目の受験者平均点や合格最低点が約60点以上の場合は、苦手科目の勉強の優先度は上がります。50点を大きく下回ってしまった場合、他の科目で相当挽回しないと合格するのが難しくなるからです。苦手科目でも逃げずに、受験日前日まで粘って取り組んでください。

ただ、苦手科目を克服する時間までは、もう残っていません。受験校の出題傾向に当てはまり、かつ自分にとっていちばん攻略しやすい分野、単元に絞って集中的に勉強しましょう。

「得意科目の上乗せ」戦略

受験予定校の入試過去問において、得意科目でも平均70点程度しか取れないのであれば、「得意科目の得点の上乗せをめざす勉強」がいいでしょう。たとえば、社会が得意であっても地理分野は自信がないなど、まだまだ得点アップが見込める余地はあります。自信がない分野があっても、得意科目ではあるわけですから、どのように勉強すれば効率がよいか、これまでの学習経験からわかっているはずです。ポイントを絞り、攻めの姿勢で得点アップを追求してください。

受験校の入試問題の専門家になる

そして最後は、受験校の入試過去問のやりこみです。このやりこみ具合によって、「模擬試験の不利な合格判定をくつがえす結果」を出すことも可能になります。たとえそれまで受けた模擬試験の合格判定が良くなくても、結局のところ入試本番で合格最低点以上の点数を取れば合格できるわけです。入試本番の得点を高めるために、もっとも効率がいいのは「自分が受ける学校の入試問題に強くなる」ことです。

それにはまず、各科目の入試で「どんな問題がどんな順序で出題されているか」を頭に入れておくことです。

入試は制限時間との戦いです。限られた時間を最大限有効に使うために、解きやすい簡単な問題はどの問題で、後回しにすべき難問はどれかを把握しておきましょう。実際の試験時間と同じ時間で解いてみてください。このとき、解きやすい問題から解いていけばいいので、最初の問題から順番通りに解いていく必要はありません。「あと3分あればできたのに!」ということがないよう、出題傾向を把握し、各問題に使う時間配分の目安をつけておきましょう。

時間が足りなくて解き切れないという場合は、あえて解かない問題も目ぼしをつけておきます。すべての問題を解こうと焦るあまり、落ち着いて取り組めば正解できるはずの問題でミスをしてしまっては、かえって得点が下がってしまいます。そうなるくらいであれば、時間をかけても解けない可能性が高い問題には手を出さず、そのぶんの時間を使って基本的な問題を解いたり、解いた問題を見直したりして、ケアレスミスを防ぐ方が点数を高められます。

各科目、各問題の出題傾向と出題順序、解くためにかける時間の目安、解く問題の取捨選択、このことを入試過去問のなかで入念にチェックして、どう解き進めるかをシミュレートしておくことです。まだ見ぬ本番の入試問題でも、目をつむれば各科目の問題がイメージできるようになるのが理想です。もちろん、すべての受験校の入試過去問に精通するのは時間が足りないので、とにかく「第一志望校の入試過去問の専門家」をめざして取り組んでみてください。

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