運動と健康

運動不足・コロナ太り解消にも!今年こそ運動習慣をつけたい人に

【アスレティックトレーナーが解説】新年の抱負、今年の目標はもう決まりましたか? 新しいことへのチャレンジは気持ちを前向きにしてくれます。外出自粛による運動不足から、新たに運動を始める人も多いかもしれません。変化の多い時代でも健康な一年を過ごせるよう、上手に運動習慣をつけるコツと注意点をご紹介します。

西村 典子

執筆者:西村 典子

アスレティックトレーナー / 運動と健康ガイド

新年の抱負は「運動不足解消」! 一年を健康に過ごすための運動習慣

室内で運動する女性

運動不足を解消して健康的な一年に! 運動習慣をつけるためには小さな成功体験から


新しい年を迎えるときは、今までの自分から心機一転、何かを始める良いタイミングではないでしょうか。昨年は新型コロナウイルスの影響によっていつもの日常が失われ、スポーツの大会なども次々と中止に追い込まれました。個人で楽しむレベルの運動でさえ、さまざまな制限が多く、窮屈な思いをした人も少なくないでしょう。これからの運動習慣は健康的な活動を実現させると同時に、ウイルスの感染予防についても十分に配慮したものを行っていく必要があります。
 

自重トレーニングやヨガの他、屋外のランニングは上手に感染対策も

昨年は屋内で過ごす時間が長くなったこともあり、自宅でトレーニングをしようとダンベルなどを購入する人が増えたといいます。自分の体を使ってできる自重トレーニングやダンベルトレーニングなど比較的手軽に始められるものは、今まで運動習慣のなかった人にも実践しやすいものではないでしょうか。また動画などを見て一緒にストレッチやヨガなどを行うといったものも、屋内にいるからこそできる運動の一つだと思います。

一方、屋外で強度の高いランニングを行う時や、一人ではなく複数で一緒に運動をするといった場合には、フィジカルディスタンスを保ち、マスクを着用して飛沫感染を防ぐといった対策が必要になりますが、高強度の運動中にマスクを着用すると呼吸がしづらく、体調を崩してしまうことが懸念されます。

運動習慣と感染予防対策の両立は今後もしばらく続くと思われますが、運動をして体調を崩してしまった……ということのないように気をつける必要があります。
 

運動時もマスクは必要? 覚えておきたい適切な使用と水分補給などの注意点

運動を行うと体内では心拍数が上がり、二酸化炭素を排出して、酸素を取り込むという循環器系のサイクルが高まります。周囲に人がいないところでは適宜マスクを外しながら、自然な呼吸を妨げないようにすることが大切です。一緒に運動する人がいる場合は、距離を保ち、会話は控えめにすることを心がけましょう。運動する際に物を共有しないこと、もしくは触れたら手指の消毒を行うといった基本的な対策も感染予防に役立ちます。汗をかいた際に使うタオルなども個人個人で準備するようにしましょう。

またマスクをした状態が長く続くと、水分補給を忘れがちになってしまいます。特に寒い時期は汗をかく量が少なく、夏場ほど喉の渇きを感じることがないかもしれませんが、水分補給のない状態で運動を続けると体内では脱水状態となり、体調を崩す一因ともなりかねません。運動時には必ず飲み物を準備しておくようにしましょう。
 

1日の運動量は少なくてもOK! 小さな成功体験が大切 

今できる環境の中で楽しみながら運動をすることができればいいですよね。1日10分でもいいからこれを毎日行う、できたらカレンダーに丸をつけて10個丸がたまったらおいしいものを食べる、と決めてもいいですし、運動だけではなく普段の活動を見直しながら歩く機会を増やすといったことでもいいと思います。室内で運動するときは好きな番組や動画などを見ながら、その場でウオーキングしていると番組が面白すぎてずっと歩いていた……なんてことも。

体を動かすことは心身によい影響をもたらすことがさまざまな研究から明らかになっています。1日1日の運動量は少ないものであっても、小さな成功体験を積み重ねていくと未来には大きなご褒美が待っているかもしれませんね。
 

新しい事のチャレンジで気持ちも前向きに! 悩む前に第一歩を

運動を始める前は「できるかな」「続くかな」という気持ちが行動を制限しがちですが、一度挑戦してみると「意外とできるかも」「ちょっと疲れたけど楽しかった」と経験したからこそ得られる感情に気づくと思います。新しいことへのチャレンジは気持ちが前向きになり、若々しさの秘訣にもなることでしょう。今がそのタイミングです。新しい年にぜひ新しい運動習慣にチャレンジしてみてくださいね。
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