朝バナナダイエット！
ダイエットで重要なのが、食欲をコントロールすることとしっかり睡眠をとること。
その鍵がセロトニンです。必須アミノ酸のひとつであるトリプトファンからセロトニンという神経伝達物質が作られ、夜になるとセロトニンを材料としてメラトニンが生成されます。
メラトニンは「ハッピーホルモン」とよばれ、メンタルの維持や入眠作用があることで知られています。セロトニンの原料であるトリプトファンと、その合成に必要なビタミンB6を両方含むのがバナナ。ペクチンなどの食物繊維は、副交感神経を優位にしてストレス緩和する栄養素があり、これも安眠に働きます。
バナナを食べるのは「朝」がいい理由
セロトニンの分泌までには時間がかかります。そのため、朝食べておくことが大切です。バナナは朝食の定番であるヨーグルトやシリアル、パンとも相性がよく、無理なく取り入れることができます。最近は、スムージーやジュースにするスタイルも増えていますよね。
「朝バナナ」は、デトックスタイムの朝10時前後が吉！
食物繊維が豊富なバナナは、内臓のデトックスタイムである朝10時前後に食べると効果がアップ。朝食べることで糖質を日中に消費し、体内への蓄積を防ぐことができるので、ダイエット中でも安心、というわけです。
この果糖のスピーディーなエネルギー変換は、ダイエットや美容だけでなく、枯渇した朝の脳のパフォーマンスアップに有効活用できます。
カロリーはおにぎりの半分！糖質多めでも朝バナナなら太りにくい！
バナナは、中サイズなら、1本（約100g）食べても86キロカロリー。バナナ100gあたりのカロリーと糖質量
エネルギー量……86kcal
糖質量……19.4g（※）
※出典：文部科学省「日本食品標準成分表 2015年版 果実類一覧」（https://www.mext.go.jp/component/a_menu/science/detail/__icsFiles/afieldfile/2016/01/15/1365343_1-0207r2_1.pdf）によると、バナナ（生）は100gあたりカロリーは86kcal、炭水化物22.5g、そのうち糖質は19.4とされています。
コンビニのおにぎり（参考：100gあたり180kcal）やコンビニサンドウィッチ（参考：100gたり276kcal）なので、バナナは半分～1/3程度と、一食にしては低カロリーの部類です。１回の量は、朝ごはんとして「朝バナナ」にするなら、バナナ1本（100g）程度、食べてOKです。
「しっかり甘い」ので、自然の甘さを楽しめる「罪悪感ない甘味」になるのも好ポイント。ヨーグルトなどの乳製品やシリアル、パンやスイーツ、スムージーとも相性抜群！ 砂糖の代わりに加えるのもいいですね。
ヨーグルトと一緒に！ ダイエットに欠かせない「タンパク質＆ビタミンB6」もチャージ
たんぱく質フードとの相性ばつぐん
バナナはもともとアスリート食で、免疫力を高め、体の健康を維持する優秀な食材。バナナに含まれる果糖は、吸収がはやく、即効性のあるエネルギー源になります。
ただ、アスリートが好むのはそれだけはありません。好まれるもうひとつの理由は、糖質以外にも、βーカロテン、ビタミンB群、ビタミンC、カリウム、食物繊維のペクチン、オリゴ糖を含み、免疫力を高めてメンタルや体の健康を維持するには最適な食材のひとつだから。これらは、特別な運動をしない人にも有効な食材と言えます。
ヨーグルトや豆乳、プロテインなどのたんぱく質フードとバナナを一緒に食べることで、体内での代謝合成を促進するビタミンB6、ビタミンC、代謝アップのビタミンB、マグネシウムが1度にとれるメリットもあります。これにより、美しい筋肉をつくるたんぱく質の筋肉合成も、スピーディにスイッチオン！
また、これらのたんぱく質フードは、バナナ単体で食べるよりもバナナに含まれる糖質の血糖値の急上昇もゆるやかにしてくれるので、ダイエットの観点からもイチオシ。
セロトニン＋食物繊維・オリゴ糖で「腸活・美肌」に！
また、バナナを食べると腸の調子がよくなる、と実感している人も多いかもしれません。これは、セロトニンが自律神経を整えて腸活にも有効だから。また、バナナには食物繊維「ペクチン」と善玉菌のエサになるオリゴ糖がたっぷり。
さらに、マグネシウムは腸の細胞から水分を引き出して、便をやわらかくしてくれる働きがあります。
美味しいバナナの選び方は「黒い斑点」！ アンチエイジングにも期待？
バナナは、熟すと黒い斑点（＝シュガースポット）が増えていきます。アンチエイジングや免疫力アップには、「シュガースポット」が多いものを選びましょう。また、皮をむいたときに見える白い筋にも抗酸化作用がたっぷり含まれるので、一緒に食べるのがおすすめです。
肉料理を食べる日は「朝バナナ」で、翌朝のむくみ予防！
むくみに悩む肉食女子は、カリウムの摂取が欠かせません。実は、バナナはカリウム豊富なむくみ予防のフルーツでもあるんです。たとえば、焼肉やラーメンなどの塩分が高い料理や、アルコール摂取の頻度が高い「むくみやすい食事」が多い人は、朝バナナ習慣で体内のカリウムを補っておくことをおすすめします。ここからは、イチオシのバナナをご紹介します。
良質バナナがコンビニで買える！ ローソン「田辺農園バナナ」
田辺農園バナナ
「エクアドルで日本人が作った田辺農園バナナ」「田辺農園 エクアドル有機バナナ」「田辺農園のこだわりバナナ」などパッケージの商品名は様々ありますが、いずれも「田辺農園」「エクアドル共和国産」と書かれています。
「田辺農園バナナ」はエクアドル共和国でバナナ農園を経営している日本人の田辺正裕さんが「土」や「水」にこだわった自然農法で栽培しているもの。
バナナのために井戸を掘り、地下水を汲み上げ、自然の水流を活かしたダムを設営して「人間が飲めるほどきれいな水」を用いたり、化学肥料に頼ることなく、自分達で作ったバナナを有機肥料として活用した土を使ったりなど、田辺農園のこだわりがつまったバナナは、体にやさしくて甘くて、朝食にぴったり。美味しいのはもちろん、持て余してフードロスすることのない「1本売り」があるのもうれしいですね。
DATA
ローソン┃田辺農園バナナ（エクアドルで日本人が作った田辺農園バナナ）
参考価格：1本入 108円（ローソン標準価格）
糖質が多くて太る？ ダイエット中にバナナを食べるデメリット・失敗を避けるコツ
また、果物の中でも糖質が低いブルーベリーなどに比べると、バナナの糖質は多いのですが食べ方や時間帯を工夫することで、ダイエットや美容の上で別のメリットを得られます。間食で食べる場合、目安である糖質量10g以下に換算すると、「1回に半分＝50g（約43kcal分）で糖質9.7g」となります。
果糖は、吸収がはやく即効性のあるエネルギー源になり、ごはんやパンに比べると血糖値が上がりにくいのですが、摂りすぎると中性脂肪になりやすい側面も。そのため朝ごはんの時間帯がおすすめです。
ヨーグルトや豆乳などのたんぱく質フードと一緒に食べることで、バナナに含まれる糖質の血糖値の急上昇もゆるやかにしてくれます。
過去に朝バナナで効果を感じられなかった、ダイエットに失敗したことがある方は、日中に糖質を消費しやすい「朝ごはん」として「たんぱく質フード」と組み合わせる食べ合わせなどで工夫をするのがおすすめ。まずは一週間程度チャレンジしてみましょう。
低カロリーで美容やダイエットにぴったりなバナナ。朝バナナ習慣をつけることで、体に不足しがちなカリウムなどの栄養を補うこともできますよ。記事を参考に、1日1本のバナナからはじめてみませんか？
