独特な香りを持つセロリ、苦手な人も多い?

セロリの栄養素と効能……おすすめの食べ方や保存法など

独特な香りを持つセロリは、ダイエット効果があると注目されたことも。実際の栄養価や効能は?

私は栄養士でありながら、「セロリ」と聞くと野菜のセロリより先に、山崎まさよしさんの楽曲を思い出してしまいます。それくらい野菜のセロリを食材として使うことはほとんどありません。

もちろん私自身が嫌いなわけではないのですが、独特の香りが苦手だという人も多い食材なので、この野菜を使ったレシピを覚えても仕事に活かしにくいと思い込んでいるところがあるのかもしれません。今回は、野菜の中でも少し独特な香りと味を持つセロリについて解説します。
 

セロリの栄養・効能・カロリー…香りの正体はセネリン・アピオール・アピイン

セロリ(可食部)100g中の栄養素を見ると、94.7gが水分。カリウムが410mgと豊富に含まれています。カリウムの宝庫と言われるバナナでさえ360mgですので、セロリのカリウムは相当豊富だと考えてよいでしょう。カリウムが多いので、高血圧に効果があるのではと考える人もいるようです。腎臓に負担がかかっていないことを確認して利用するようにしてくださいね。

セロリは、筋が多い印象ですが、食物繊維は1.5g。赤ピーマンや玉ねぎが1.6g(100gあたり)ですので、意外と少ないです。

セロリの独特の香りは「セネリン」が有名で、気分を落ち着かせる作用があると言われています。他に「アピオール」や「アピイン」なども含まれています。「アピオール」と「アピイン」はパセリにも含まれている香り成分ですが、パセリがセロリほど苦手という人がいないのは面白いですね。(食べない人が多いからでしょうか?)

他に「これぞ!」という栄養素は特にありませんが、ハーブの一種として他の野菜と混ぜてブーケガルニなどに使うと風味が増すのでオススメです。逆に、セロリは強烈な香りを持つため、毒があるのではないかと考える人がいるようですが、無毒ですので安心してください。セロリの葉は捨てずに入浴剤として利用してください。リラックスしてよく眠れるようです。
 

セロリのダイエット効果は本当か? カリウム豊富でむくみ解消効果はあり

数年前にセロリを使ったダイエットスープが流行ったことがあり、今でも愛飲している人がいるようです。実際にセロリにダイエット効果はあるのでしょうか?

栄養学的に見ると、セロリには上述の通り「カリウム」が豊富に含まれています。そのため体内のナトリウム排泄の効果が期待できます。もし、ダイエット効果として期待することが「むくみ」を減らすことであれば、減塩と併用すれば効果があると言えるかもしれません。

また、スープを飲むことで満腹感が得られる方なら、過度な食欲を抑え、食べすぎを防ぐ意味でも効果があるかもしれません。
 

離乳食に使う人も意外と多いセロリ、妊娠中・授乳中も問題なし

セロリが苦手な方は意外に思われるかもしれませんが、セロリを離乳食に使うという人は比較的多いようです。離乳食中期である7~8か月頃から、スティック状にしてかじらせたり、小さく刻んで食べさせたりするとよいでしょう。ただし、子どもは大人以上ににおいに敏感です。香りが気にならないように工夫をして食べさせてあげてください。もし香りを嫌がって子どもが嫌がるようであれば無理に食べさせる必要はありません。しばらく待ってから再チャレンジしましょう。妊娠中や授乳中のお母さんも独特の香りが強くても毒はないので食べて大丈夫です。
 

セロリの食べ過ぎの注意点は? 特にリスクやデメリットはなし

ダイエットスープに入れて、7日間飲み続けるダイエットなどが流行るくらいですから、セロリは食べすぎたとしても、特に毒性はなく問題ありません。セロリが好きな方はどうぞ安心して召し上がってください。
 

栄養を逃がさないセロリの保存法……葉と茎は別々に野菜室保存・冷凍も可

セロリは葉と茎がくっついて販売されていますが、購入してきたら葉と茎を別々にして保存するのがオススメです。葉と茎を別々にして、乾かないように濡らしたペーパータオルに包んでポリ袋に入れるかラップに包んで野菜室の中では立てて保存します。1週間程度は日持ちしますが、できるだけ早めに使い切ることをオススメします。

または、食べやすい大きさに切り分けた後、チャックのついたポリ袋に入れてできるだけ空気を抜いて冷凍保存することもできます。冷凍保存の場合は、1か月程度は保存可能です。調理をするときは、凍ったまま加熱できます。
 

セロリのおすすめの食べ方・美味しく食べるコツ

セロリは薄切りやスティック状にカットして、生や塩もみで食べることもできますし、スープや炒め物の具としても美味しく食べることができます。加熱調理をして食べるレシピでオススメなのは、鶏肉と一緒に炒めたり煮たりするもの。鶏肉の部位はもも、むね、ささみ、いずれもよく合います。鶏ささみとセロリの塩炒めなどはスポーツ選手などの「バルクアップ」などにも使いやすいと思います。

ダイエット効果があるとブームになった「セロリスープ」もオススメです。特にセロリの茎は煮込んでも煮崩れしづらく、コンソメスープのような透明なスープではかわいらしい三日月形が見た目にもうれしい一品になります。また、煮込み料理ではカレールーの隠し味としても使えます。とある料理研究家の先生に、カレールーの隠し味に使うのであれば、芯がなければ美味しくないと言われたことがありますが、スーパーで芯までついて売られていることは少ないですし、そこまでこだわらなくていいような気がします。

生で食べる場合は、トマトとセロリの和え物などは彩も美しく仕上がります。色をきれいに見せたい場合は、オリーブオイルと酢、塩、コショウで味を調えてくださいね。
 

セロリは美味しく・楽しく食べるのが一番 

セロリは好き嫌いがはっきり分かれる食材です。何が何でも食べなければ栄養価が偏るというほどの食材ではありませんので、苦手であれば無理をしてまで食べる必要はありません。好きな人は大いに、そうでない方も隠し味などで「楽しんで」食べていただければいいと思います。
 
■参考
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