今回のバージョンアップの目玉は、なんと言っても、大幅に強化されたペイント機能でしょう。
「アートメディア」と呼ばれるこの機能は、某有名ペイントソフトと比べても遜色の無いレベルのもので、非常に使い勝手の良い機能です。筆を塗り重ねると色が混ざるのはもちろんのこと、キャンバスの設定によって質感を変える機能など、ペイント派のユーザーには待望の機能が搭載されています。
▼絵の具を混ぜるような感覚で色を作る
「ミキサー」
▼いろいろな画材の質感を活かした
「アートメディアブラシ」
▲写真を元にタッチを楽しみながら絵が描けます
待ちに待った「縦書き」機能が搭載されました!
PSPの唯一の弱点とも言うべき、文字列の縦書き機能未搭載が、ようやく、満を持して搭載されました。
最初のバージョンから、2バイト文字の縦書き機能がサポートされていたわけではありませんから、開発者の方の並々ならぬ苦労があったことだと思います。
▲「方向」ボタンクリックひとつで縦書き表示に
もちろん、パスなどもサポートされてますし、Illustratorのデータも取り込めますので、イラストレーションソフトとしても非常に高機能なソフトに仕上がっています。
▲「対称図形ツール」 で簡単に描く
星形がユニークです
このように、従来のPSPユーザーで「ペインターのように絵を描きたかった」という方や、「フォトショップのような詳細な画像の調整を行いたかった」という方には、とても扱いやすいものだと思います。
今回のPSP9バージョンアップでは、画像編集ソフトだけではない、グラフィックソフトと言うPSP従来の特徴に、さらに磨きがかかりましたが、初心者の方には、ちょっとだけ、背伸びが必要かもしれません。そこで今回は「あまり高度な機能は要らないから、簡単に使えて安いソフトが欲しい」と言う方に向けて、Studioが新たに用意されました。
次のページでは、写真を活かして楽しめるアルバム機能のソフトが付いた「Studio」について紹介します。