40代で生理が来ない! 周期が不規則化するケースが多い40代
20代、30代では安定していた生理周期が、40代で不規則化するケースが多い
一般的に、月経周期は10代の頃はやや不安定で、20代~30代は比較的安定しており、40代に入ると再度不規則になってきます。月経管理サイトに登録されたデータを解析した結果では、40代前半は月経周期が短くなっているケースが多く、40代後半から閉経に向かって月経周期が長くなっていきます。
40代は徐々に生理周期が短くなり、やがて生理がこなくなる
40歳を過ぎると、閉経が近づいてくる、つまり卵巣機能が低下してくるため、「卵胞ホルモンと黄体ホルモンのアンバランス」な状態が発生します。正確には、黄体ホルモンの機能が下がって、無排卵になったり、排卵しても高温期が短い状態になっていきます。そのため、全体の月経周期は25日前後と短めに移行していきます。さらに卵巣機能が低下すると、排卵しない又は排卵までに時間がかかるため、月経周期自体は長くなっていきます。閉経までの周期は個人差が大きくなりますが、月経が2~3カ月来なくなり、半年来なくなり、気づくと1年来ていない=閉経、という状態になっていくことが多いため、40代後半では「月経が遅れる」ということがしばしば起きてきます。
月経が遅れる原因としては、
- 妊娠している
- 卵巣機能が低下している
- 閉経
40代で生理がこない理由とその対処法
40代で生理が来ないとき、更年期症状もあるなら婦人科を受診するのも手
妊娠検査薬での反応が陰性で妊娠ではなさそうなのに、月経が2~3カ月全く来ない場合、年齢によってその状態のまま様子を見ていてよいかどうかが異なります。
閉経の平均年齢が約51歳なので、48歳以上で数カ月月経が来なくても、それ以外の体調不良がなければそのままで問題はありません。のぼせやほてりなどの「更年期症状」があれば、婦人科で相談してみるのもよいでしょう。
47歳以下で数カ月無月経の場合、閉経の可能性もありますが、そのほかの原因で月経不順になっている可能性も考えられます。念のためホルモン検査を行って、治療の必要性を相談した方がよいでしょう。特に45歳以下で閉経状態になっている場合は、骨密度が早く低下してしまうリスクになるため、たとえ体調不良がなくてもホルモン補充をした方がよい場合があります。
不正出血やおりものの異常は早めに婦人科へ
放置してはいけないのが、しっかりした月経は来ないけれど少量の不正出血が何度かあったり、ピンク色や茶色いおりものが続いたりしているケースです。ホルモンバランスが乱れるこの年代では、子宮体がんのリスクが上がってきます。ごく少量でも中途半端な出血がある場合は、早めに婦人科を受診しましょう。【参考情報】
- Age-dependent and seasonal changes in menstrual cycle length and body temperature based on big data
- 日本人のデータを用いた大規模な解析調査で 月経周期に関する新たな事実が明らかに
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