ヒリヒリ感なし、複雑な伏線なし、二転三転の謎解きなしで深夜を楽しめる『ドラマ24』の持ち味は、クスっとしながら「人間っていいものだな」と感じられること。ドロドロの昼ドラっぽさや目を背けたくなるホラー臭もありません。テレビの前でゴロンと疲れを癒やしたい、気持ちよく眠りたい、そんな気持ちをやさしくつつんでくれる、おすすめの作品がいっぱいです。
深夜ドラマに幸せグルメあり! 『忘却のサチコ』『きのう何食べた?』『侠飯~おとこめし~』
深夜のグルメドラマと言えば、路地裏の食堂やおふくろの味といったふだん着のおいしさが映像にあふれます。躊躇なく「食べるもの」を主役として映すところも魅力です。『忘却のサチコ』は、結婚式の当日に婚約者に逃げられる文芸誌の編集者・佐々木幸子(高畑充希)が、その痛みや苦さにとらわれている自分が食べている間は何もかもを忘れ、ひたすら味わっている自分を発見する物語。まっすぐすぎるサチコに笑いながらも、周囲のやさしさが心にしみます。
\d払いがとってもおトク!/
生瀬勝久演じるヤクザの組長が、かくまってもらうことになった大学生(柄本時生)に手料理をササっとふるまう『侠飯~おとこめし~』や、2人の食卓の豊かさに和んだ『きのう何食べた?』でも、食べる幸せを堪能できます。
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深夜ドラマに人生を噛みしめる“おじさん”あり!『孤独のグルメ』『バイプレイヤーズ』
「ドラマ24」では、おじさんたちの活躍が目立ちます。肩のチカラが抜けた生き方と深夜の私たちの気持ちと融合するようです。『孤独のグルメ』は、2019年にseason8を迎えた人気シリーズ。松重豊演じる主人公の井之頭五郎が仕事の先々でおいしいお店を訪れる物語ですが、包丁をトントンする音やフワっと上がる湯気など目や耳でおいしさを味わえます。日本全国の気取らないおいしいものが、深夜に私たちをぬくぬくと癒やしてくれますよ。
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個性派のおじさん俳優が本人役で登場する『バイプレイヤーズ』は、遠藤憲一・大杉漣・田口トモロヲ・寺島進・松重豊・光石研の6人の素顔を垣間見れる作品です。スーツや海がおじさんたちによく似合い、カッコよさに目を奪われます。この味わいは「おじさん」だからこそ。トホホ感にクスクスしようと観たはずなのに、おじさんたちがふと見せる表情や背中の哀愁に胸キュンするはず。深夜に聴くエンディングの竹原ピストルも最高にクールです。
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深夜ドラマに男のやさしさあり!『東京センチメンタル』『まほろ駅前番外地』
吉田鋼太郎演じる55歳の和菓子職人・久留里卓三の実らない恋を描く『東京センチメンタル』は、ノスタルジックな匂いが素敵です。主人公が趣味のカメラにおさめる東京の風景に、言わば現代版『男はつらいよ』の淡さとほろ苦さがよく似合います。\d払いがとってもおトク!/
瑛太と松田龍平がバディを演じた『まほろ駅前番外地』では、2人が便利屋を通してかかわるひとたちと、不器用ながらも心を通わせる風景が印象的でした。オダギリジョーが探偵を演じた『リバースエッジ 大川瑞樹探偵社』でも、垣間見る依頼者の人生に寄り添う彼の姿にジンときたものです。どちらも監督は『モテキ』の大根仁。深夜ドラマの世界にスパイスをブレンドしながらやさしさをにじませる作品は必見です。
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深夜ドラマにクスッと一人笑いあり! 『勇者ヨシヒコ』『コタキ兄弟と四苦八苦』
肩のチカラを抜いてひとりクスクスしながら、頭をカラッポにできる深夜ドラマ、そこには忘却の癒やしがあります。福田雄一監督の『勇者ヨシヒコ』シリーズは3作が制作され、2020年のテレ東総選挙で1位を獲得しました。壮大な冒険物語は、低予算の強みを生かした手作り感で、どこまでが本気なのかわからない不思議な魅力にあふれたおかしさを生んでいます。
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古舘寛治と滝藤賢一が兄弟を演じた『コタキ兄弟と四苦八苦』は、器用に生きられない対照的な2人がはじめた「レンタルおやじ」の仕事を通して、四苦八苦しながら人生を前に進める物語。おじさん2人の言葉をひとつひとつ胸に響かせながら、その活躍を楽しめます。
\d払いがとってもおトク!/
ファッショナブルなカッコよさや洗練された風景はないものの、がんばっている人たちが描かれる『ドラマ24』は、凝り固まった人生の価値観から私たちをさりげなく解放してくれるかもしれません。今夜ぜひ、寝る前にどうぞ。